社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

任侠書房

ブログのアイコンがめっちゃ似てる人が居てはって、ちょっとびつくりした。
鍵盤の写真使うからそうなっちゃうんだけども・・・今はなきうちの子の写真なのでわたくしとしては変えたくはない。
7年前からコレだし。

「任侠書房」(今野敏/中公文庫)読んだ。

債権の取りまとめで兄弟分の組から出版社を引き受ける話。
一方で町の精密加工工場にも、ちょいと。
出版社は最新のトレンドに乗り切れてないし、やってる事が古い。
其の古さが後後生きてくる、とはいえ。
ヤクザがやってきてあーだこーだ言ってやりたい放題しちゃうのが良いテコ入れになったのかもしれない。
但しヤクザ故によその縄張りに気を配らなきゃなんなさそうだし、ノルマ達成したいマル暴がアヤ付けてくるし。
主人公の代貸・日村も苦労が絶えない。
ヤクザの記事載せるんだったら、やり口の汚い警察のスクープもやっちゃえばいいんじゃなかろーか、と思いながら読んでいた。

フィクションのヤクザはいいヤクザである。
弱きを助け強きを挫く任侠。
悪い奴はとことん悪くてしっかり締められる。
そんな変な事じゃない(極道が出版社経営って方が余程ぶッ飛んでる)のに良い結果を生む。
・・・痛快、読んでてスッキリするのも道理である。
悪い奴が開き直ってますますやりたい放題、頑張っても報われない方が多い時代だもの。