社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

拝み屋備忘録 怪談腹切り仏

怪談作家さんがされているという喫茶バーの夢を見た。
覚えてないけど怖い目に遭ってお店に駆け込んだら、作家さんの代わりに常連さんがカウンター内に居て、その人が怪談語りはるという。
”怖い目”が何だったか覚えてたら自分も語れたのかもしんない、だが目が覚めて「めっちゃ怖かった」とだけ夢の感触が残ってた位なんで、余程怖かったんだな・・・。

「拝み屋備忘録 怪談腹切り仏」(郷内心瞳/竹書房怪談文庫)
怖いから書影無しです

・・・といつもなら貼らないけど、今迄郷内さんのは普通に貼ってたんで、今回も。
怪談ではないが角川ホラー文庫の方で書かれていた話がフィクションであって欲しかった。継続して読んでると辛い。。。

「ファンですー!」っていわば“推し”作家んち押し掛けたり夜中に電話してくるって、ホラーじゃなくね?サイコ的というか。
「本読んでます!」って事は病気してはるんも知ってるだろうに。
一番怖いわ。

というのが今回は全体を通したテーマのようになっている。
怪談を書いて本を出されているとファンが増える、それは良いとしても心霊スポット行って録った動画見せるか?
散散呪いまくっておいてその上に本職に頼むか?
そういうのに手を出して酷い目に遭う話書いてはらへんかったっけ、いけませんよって。
今回収録されているのも、そういう話が多い。
興味があったり、能力的なものがあったりして調子に乗ると後後まで影響ありますよ、って。
動画見せた人、本職に頼んだ人も其れなりに返ってきている。
表題の「腹切り仏」は頼んだ人の話。
「人を呪わば穴二つ」とは言うが、本人じゃなくて本人を守っているであろう人や仏様が身代わりになっているという。。。
自分に返ってくるよりも衝撃が大きい、というかああいう人でも守りはるんやなぁ。
呪いたい相手というのがその人の好きな芸能人の不倫相手なんだが、好きな芸能人の方に障りがあると思っていた。

何にせよ、他人呪ったり”怖い”を面白がったりしちゃいけないという事だ。
精精怪談の本読む程度で。
(それ以上はようせんわ・・・)
怪談読むのスキスキ、という時点で”怖い”を面白がっているのでは。
しまった。

どうでもいいニュース:
実話怪談は「不思議な話」「因果応報の物語」として読んでる。