社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

大阪SFアンソロジー OSAKA2045

狂言鬼滅の刃」続編やりますって。
大槻文蔵さんの妓夫太郎楽しみだ。

「大阪SFアンソロジー OSAKA2045」(正井・編/Kaguya Books、社会評論社)読んだ。

Kaguya Booksの地域SFアンソロジー第1弾。
シンギュラリティの年、ミャクミャク様の方の大阪万博から20年後、太平洋戦争の敗戦から100年・・・其れが2045年
という事でコンセプトは「歴史の積み重なりとしての都市、そこで暮らす人々の個別の声」、そして万博に絡む話が多い。
北野さんとか割と露骨だな・・・。
一方で牧野さんは痛快な位に縛りすっ飛ばして楽しい。
もし「大阪」以外の縛り無しでアンソロジーが編まれてたら、どうなってたんだろう。
どの作品も面白かってんけど、背景的なとこがやや説明っぽ過ぎるのが惜しい・・・という話が幾つか。
如何にもSFッ!じゃないけど風情がある作品が良かった。

特に面白かった話。
・アリビーナに曰く/青島もうじき
1970年の千里の方の万博の其の後の話。
いいSF読んだなァ・・・と思った。
・秋の夜長に赤福を供える/宗方涼
アンソロジーのテーマに添いつつがっつりSFかつほんわか。
しかも枚方の菊人形を扱っている。
そして赤福
「にぎやかでやかましいだけが大阪の文化やない」というのが此の作品らしさも表れていて良かった。
此れはほんま声を大にして言いたい・・・けどやかましいな。
・かつて公園と呼ばれたサウダーヂ/藤崎ほつま
バーチャル上の公園を通じて人生を追体験していく。
もう2025年の大阪万博、此の形式で良くないか。
大阪で暮らしたおっちゃんの人生を追体験って、インバウンドでウケそうだし科学技術や文化アピールに丁度ええやん。