社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

新しい世界を生きるための14のSF

色々インターネッツはてな界隈とか)見てるとヤバな話が結構ある。
で、つい家人に「こんな話があってなー」と喋ってしまったのだが、此れ全然知らない人が見たら陰謀論語ってる人みたいになってやしないか・・・。
違うんだけどさ。

「新しい世界を生きるための14のSF」(伴名練・編/ハヤカワ文庫JA)読んだ。

からして唆る。
各作品の最後にあるコラム読んでると、読みたい本が増えてしまって怖い。
伴名さんの”人に次の作品を読ませたくする力”パネェわ。
「好きな順に好きなものを好きな時に読んで欲しい」とあるが、面倒なので頭から読む。
”人に次の作品を読ませたくする力”高い方の編んだアンソロジーなのでハズレは無い、と自分は思う。
実際、そうだった。

気になった話等。
・回樹/斜線堂有紀
此れも愛、全くもって愛。
Co/ss/gZの「7月/July」みたいな愛。
・点対/murashit
頑張ったら2行ずつ読めなくもないから、人間の目ってすごい。
実験小説というのもSFなのかなぁ。
たまたま実験小説で扱われるのがSF的なのかなぁと思った、とすると「点対」はどうなんだろう。
・九月某日の誓い/芦沢央
やはりそっちか。
共感覚みたいな感じで”解る”んだろうな。
尚、此れ読んで「許されようとは思いません」買ってきた。
・大江戸しんぐらりてぃ/夜来風音
江戸の算術長屋で和歌を解析していってどったんばったんな話。
随分日本史忘れてしまったな・・・でも読んでいて面白い。大丈夫。
何せスケールでかい・・・人類補完計画みたいになってきたぞ。
「大石」ってまさか、と思ったら!
しんぐら、臣蔵・・・だからか。
・ショッピング・エクスプロージョン/天沢時生
天沢さんの作品読んでて毎回思うけど、ようこんな話思いついてちゃんと着地させるよなぁ。
しかも感動する。
貪鬼、電脳ブラウザ”お百度”、サンピースわろた。
「仮に詰んでいたとしても頑固に認めず、もがきつづけるあきらめの悪さ」であるはらわた力、大事よなぁ。
自分は持ってるだろうか。
・青い瞳がきこえるうちは/佐伯真洋
1冊分くらいありそうな濃密さ。
(厚みで比較しても「ショッピング~」とあんまり変わらないのだが)
・夜警/琴柱遥
ファンタジックで少し暗くて好き。
流れ星を拾う為に子供達が夜警をするのだけど、最後のアレは誰か大人が“拾って”しまったという事なんだろうか。。。

どうでもいいニュース:
「動物」のコラムで色んな動物SFが紹介されてるけど、うさぎSFはあるのか?