社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

稲川怪談 昭和・平成傑作選

昨日のわたしは偉かった。
毛布を洗って干し、トイレマット一式を洗って干し、宅配便を出しに行き、アイロンを掛け、そうめんを茹で、「勇気爆発バーンブレイバーン」一挙放送を観ながら読み掛けの雑誌を読み切った。
ブレイバーンは真昼間に放送して大丈夫か・・・と思ってたらそうめんを一束丸ごとお鍋に落としてしまった。
留めてる紙をすぐ開けられなくてがっつり固まってしまった勿体無い事に(泣)。

「稲川怪談 昭和・平成傑作選」(稲川淳二講談社文庫)読んだ。

稲川淳二は未だに「ハングマン」のモルモットおじさんの印象強くて、未だに「あの人が怪談の語りを・・・」と思ってしまう。
そんな稲川さんの語りが其の儘文章になっている。
擬音等の音が怖さのキーになってる。
勿論本なので文字ばかり、語りが聞こえてきたりはしないが、読んでいて音が聞こえる、其れで一層怖くなる。
しかし仕事で結構怪談スポット行かはるのね・・・そゆとこ行っちゃうんかい!
稲川さんを以てしても、怪談スポット行ってどうのこうの、という話にはモヤモヤする。
但し沖縄の廃屋の話は怖かった。
あと話の内容が昨今の実話怪談と違う感じがする。
話の締め方も、か。
「恐らくこういう事だったんだろう」というのがかちっと描かれている、或いは話の締めの一言でもう一段落として怖がらせるという事をしない、というのが。
10代の頃に読んでたのって、こういうテイストだったわ、と。
語り方にも時代が現れるのだろうか、或いは怪異にも。

其の他気になった話等。
・弁天岩
「岩の上寝たら〜だから地元民は行かない」みたいなジンクスあったんだろうか、と語られて/書かれている内容を見てふと考えた。
「そんな所にいると、死体があがるぞ」という一言が。
・長い死体
やだ怖い。
自力で上がって来られなかったから、他の人引きずり込んで一緒に引き上げて貰った、とか・・・?
・沖縄の廃屋
そんな恐れ多い所を動かして別荘作っちゃうなんて!
しかも米軍が・・・怪異起こしても気づいて貰えなかったのか、ひっそりビビって手放されて現在に至るのか。