社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

忌み地 屍 怪談社奇聞録

FM802で「イヤホンで聴く奇妙な話」ってやってたんだけど、変なSEやエフェクト入れ過ぎて聴くに堪えなかった。
話に全く耳がいかない。話以外が兎に角煩い。
何を要らんことするんやら。

「忌み地 屍 怪談社奇聞録」(福澤徹三・糸柳寿昭/講談社文庫)読んだ。

シンプルに怪談社のお二人が各地を巡ったり人を紹介されたりして蒐集された怪談を福澤さんが書き起こしされている。
「惨」のように怪異を追う”過程”はあんまり無い、でも淡淡と怪談が語られるのもヨシ。
樹海の話に始まり、樹海の話に終わるのが不気味である。
死ぬ気で行ってやっぱり怖くなったけど出られなくなった・・・って人は少なくなかったり、する?
「黄色いスーツケース」は其の内都市伝説になりそうだ。
話の出所が朱雀門さん・・・流石である。
朱雀門さんの元にあった話を福澤さんがお書きになったら一層怖い、というか不気味である。
収録されている怪談の中でさらっと「給湯室の蛇口が全開になっている」と出されている話があるが、違う意味で怖い。

其の他気になった話等。
・祈願
お孫さんを想う気持ちが毘沙門天様にも通じて「私からも助太刀しよう」と一緒のお経を唱えてくださったのだな。
此の本の中で珍しく(?)いい話である。
・船上怪談
石川県の海沿いって事は日本海よね、夜の日本海の海の上で怪談イベントって考えただけでも怖い。
何でそんなとこでイベントするん。。。
船で起こった事語るだけでも十分怖いやん・・・で写真がまた。
・裏口を叩く者
ビジネスホテルの裏口を叩く音
忘れていた仕事を思い出させたり怪しい人を知らせたりしてくださるとはお優しい、けど叩いてはる人からしたら歯痒いのかも。
「忘れなさんな」「気をつけなさい」「しっかりしろ」って。
・後ろの顔
鳥居付近にうようよしてるんだろうか、ナニモノかが。
でも此の鳥居付近は撮影スポット化してるんよなぁ、しょっちゅう写り込むのであればそうはならへんよなぁ。
神社で、というのが怖い。
・割れた鏡
バンドマンの遭遇した怪異。
割と急にメンバーが脱退する話をちょいちょい聞くが、もしかして其の中には・・・。

あとがきに依れば「忌み地」シリーズはオーディブル化してるそうである。
そんなん、めっちゃ怖いやん。。。