社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

黄泉とき 怪談社禁忌録

メルカリのアプリが改修された。
メッセージ送ろうとしてうっかり「発送しました」押しそうになるから怖い。

「黄泉とき 怪談社禁忌録」(伊計翼/竹書房怪談文庫)読んだ。

まず怪異を語り、後で分析、調査、考察を行うとう趣向の実話怪談。
一旦怪異を語った後で更に「実は」と更に怪異を語るという二段階で怖い系の話を意図的に「一旦怪談として語り、其れを“読み解く”事で更に怪を深める」という形にする。
やり方に依っては「あ、なーんや」\(終了!)/となりかねないが、此れは怖さが増してる。
「そんなぁ〜」と言いつつ、怖さが背中に足元にひたひた迫ってくるのは何故だろう。
作家や文章との相性もあるんかなぁ。

特に気になった話等。
・彼女ご立腹
あーやっぱり。
色んな意味で「やめといた方がよろしいのでは」である。
其れだけ念、想いが強かった、という事か。
・腐れよ舌
因果応報、そりゃ腐りますわな。。。
距離を置くとしても、果たして逃げ切れるのか。
他の話の考察パートに「あちらからもこちらをみている」「目があったら、もうどうしようもない」という話があったが、どう避けたらいいんだろうなぁ、と怖くなる。
更に別の話で怪異が繋がってくるものがあったけど、其れも因果なのかな、伊計さん(怪談社の方々)のとこで結べてしまうような。
・殺意の店
此の本では珍しくまるっと良い話。
名前一箇所残ってるのは気の所為だろうか、其れもフェイクかな。
其の筋の方々が居なくなる事で変質者が増える・・・というのは確かにそうかもしれないし、そんなに上手く相関するもんなんだろうか?とちょっと思う。
其の筋の方々特有の論理もあるでしょうし、上手く抑えててくれてはったんやろか、と考察パートを読み返していてちょっと気になった。

どうでもいいニュース:
「ホテル飲み」って初めて聞いた。