社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

幽霊の歴史文化学

また図書館のカードを作ってしまった。
3年前に隣の市の図書館のカードを作って利用していた。
読みたいけど専門書だからお値段張るのよねェ・・・な本がある、だがお隣の方はお隣の市の在住者じゃないとリクエストが出来ないので、ずーっと待っていた。
で、最近自分の市の図書館を覗いてみたら、其の本があった。
利用登録するに決まってんじゃん。

「幽霊の歴史文化学」(小山聡子・松本健太郎・編/思文閣出版)読んだ。

読みたかったの、此れ。
「幽霊」の言葉が指す意味の変遷、幽霊を扱う作品が受けた社会的影響等。
一口に「幽霊」と言っても、「幽霊」の定義自体も、アプローチも幅広い。
死者自体も、此の世に姿を現さないのも「幽霊」だった時代があった。
面白いけど第Ⅱ部で拡張し過ぎて何がなんやら・・・。
「上から出る幽霊」はなるほど、と思った。
付記に「蚊帳と幽霊」について述べられている中に蚊帳の生地の麻に魔除けの意味が強かったり、「蚊帳の四隅が魔除けの意味を持つ赤い布で補強され×印に縫い留められている」から霊力を持つ存在で幽霊が入ってこられない、という話があった。
其れだけで魔除けとなるならば布団や着物でも(だから他に特性がありますよ)・・・という話なんだけど、「麻」「赤い布で補強して×印に縫い留める」だけでも十分魔除けになるような気がした。
第Ⅲ部の論文は面白かった。「幽霊」はさておいて。
全体的に色々あって面白いのだけど、もうちょっと「幽霊」寄りの論文・話を読みたかったんだ、と気づいた。
現代メディアと幽霊についての話はもうちょっと突っ込んで読んでみたいような。

其れはさておき、「踊れ!墓場で幽霊ワルツ」とかめっちゃ気になるやん。「キイハンター」の夏の1話。

どうでもいいニュース:
金枝篇読まにゃ。