社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

「がん」はなぜできるのか

「『がん』はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで」(国立がん研究センター研究所・編/講談社ブルーバックス)読んだ。

COCKROACHの遠藤さんが膵神経内分泌腫瘍という希少がんになったというお知らせがあった。
チバは食道がんだった、バンドのギターさんもそうだった。
其れなりの年数生きてしまったからか、最近は有名人でも其れ以外の人でもがんの話を見かける事が増えた。厭。
(かくいう自分も今年度の腫瘍マーカーの値がちょいとアレだった。)
そしてがんサバイバーの方方もいらっしゃる。
其の違いは何か。
色々考えている時に「『がん』はどうやって治すのか」という本の存在を知った、読んでみようと本屋に行ったが、「よく考えたら先ずは『なぜできるのか』を知った方が良いよな」と思い直してこちらを読む事にした。
初版が2018年なので、今はもっと進んでいるのかも知れない。
説明が解りやすいし、体の仕組みについてのお浚いにもなる。
白血球ががん化して白血病なのかと思った、造血幹細胞の分化途中に異常増殖して悪性化したのが白血病との事である。

人間の細胞は一定のコントロール下で増殖する、其のコントロールを逃れて増殖し続ける、更に浸潤・転移を興し、栄養不良で体を衰弱させていくのが悪性腫瘍、所謂”がん”。
防いだり発生を食い止めたりする仕組みはあるが、そういうのを突破してしぶとく生き残っている。
ある程度メカニズムも打つ手も解ってきた。
但し今はまだ限界がある。
がん細胞の増殖する性質を利用した薬物治療は「増殖しない」細胞には効きにくい。
免疫に作用する療法は自己免疫反応が生じる。
オーダーメイド的な方法で安全性と効果が高そうなやつはコスト掛かる・・・等。
がんゲノム医療が進めばまた変わってくるのだろう。
凄い・・・実現して、普通に保険料払ってるような人でも何とか受けられるレベルになれば良いが。
とか言うてると訳わかんない輩が要らん事言いにくるんでしょうな。
「がんで死ぬんじゃなくてがん治療で死ぬ」とか考えるのは勝手だが(厭やけど)、「がんが見つかりました」って書いてる人んとこにわざわざコメントしてんじゃねーよこの人でなしのどクソ野郎め!X*1に吐いてろばーかばーかあほんだらぼけかす!

閑話休題
今は予防の為にいっぱい歩いて運動して野菜と果物食べて体重落とそう、ストレスもなるたけ解消しよう。
パンピーが出来る事は其れしか無い。
何よりタバコは駄目。
喫煙しないから大丈夫だもんねー、と思ったが受動喫煙食らうもんな・・・ほんまみんな止めて。

読みながら、なんとかマブって松原さんの話で見た事がある、飲酒・煙草の話は誰某から後悔と共に聞いた・・・等と思い出した。
松原さんが個人で取り寄せ・輸入した薬の効果は後に他の方に生かされていったんだろうかとふと考える。

早く分かれば良い、のであれば、がん検診がもう少し受けやすくなれば。。。
周りで早いうちに手を打てた人は、人間ドックで分かったんだそうである。
大腸内視鏡検査受けたいけど、大量の下剤飲むのが辛そう。。。
腫瘍マーカー頼りにしてたんだけどな(そしてちょっとビビったり此の本読んで「わからんよ!?」となったり)。
検査方法も進化して、例えば全身スキャンしたらだいたい解って、万が一怪しい箇所が見つかれば体に負担が掛からない方法で詳細を調べる、となれば。

此の本とは直接関係ないが、事例・症例集があれば読みたい。
「不調を感じて診て貰って見つかった」とはよく聞くが、具体的にどういった症状が出て診察に至ったのかを知りたいのである。
体調おかしい!って行って何とも無いのは良い事だが、じゃあ何処迄の不調を「精神的な問題」としたらよいのか、其れがまた不安なん。
かと言って直接聞き辛いし。

どうでもいいニュース:
今の新書コーナーって地獄だよなぁ・・・真っ当そうな地味な本が自己主張大好き派手なクソトンチキに追いやられて見ていて吐き気がする。
言論の自由が保障されているとはいえ、あまりに無節操過ぎて見ていて腕がヒリヒリした(喫煙所入った時みたいな感覚)。
ブルーバックスの事は信じてる。

*1:こういう時だけTwitterとは言わない