社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

介護のうしろから「がん」が来た!

昨日書き忘れたが、やっぱこたつは素晴らしいな!
実家のこたつに首まで埋もれたかった。
そんな事したらわんこに踏まれそうだが。

「介護のうしろから『がん』が来た!」(篠田節子集英社文庫

久しぶりに篠田節子読んだ。
軽やかな篠田さんの文章が新鮮。
ご自身の乳がん発覚から切除・再建迄の話、そしてお母上の介護の話。
「現実への対応で手一杯」って仰っているので本当に大変、「本当に大変」なんて言葉では表せない位だったんでしょうけども、文章は明るい。
がん・介護のどちらか片方だけでも大変だ、其れがフーガのようにやってくるとは。
でも重なる時は重なるし、そういう方は少なくないようである。
自分だったらどうするだろう、耐えられるだろうか、良し悪し以前に判断を下せるだろうか・・・と考えながら読んだ。

病院は超快適そう!
とはいえ自分で出来る事はじゃんじゃんやっていきましょう、なのだ。
手術前の準備も自分でやるとは知らなかった。
術後のリハビリは早いうちに、とは聞いた事があるが。
出来る事はしっかりやって、其の最中も退院後も頑張れるよう、バックアップ体制をしっかり取る、超快適そうな設備も其の一環なんだろうな。

老人介護については、”住み慣れた家で在宅介護”或いは”アットホームで献身的なケアをしてくれる施設”が本人にとって良いとは限らない。
難しい・・・。
老健にいらっしゃる時の面会の話は見事だと思った。
ポケットの紙を出さずに洗ってしまったのを持って行って、我が子に説教する事でプライド保たせつつ本人にガムテープで取らせて手を動かして脳を刺激する、篠田さんは取らなくて済む、という作戦。

其れにしても持つべきものは友達なんだなぁ。
相談なり愚痴なりを言える相手があるだけでも気持ちの重さは違うだろうし、篠田さんの場合は更に有益なアドバイスもあった。

どうでもいいニュース:
アリセプト5ミリグラム」って「9ミリパラベラムバレット」にちょっとだけ似てる。