社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

暗獄怪談 憑かれた話

自分が「供給元が悪いっていう転売ヤーの尻が裂けますように」みたいな言い方をするのは「ついうっかり人の不幸を願いたくなる位腹が立っている」という事である。
人の不幸なんて願っちゃいけない、だがせめて自分の身に起きたプチ不幸を貴様にも味わって貰おうという。

「暗獄怪談 憑かれた話」(鷲羽大介/竹書房怪談文庫)読んだ。

待望のワッシュさん単著である。
幻想的な話もあれば、読んでいて足が痛くなる話もある。
ワッシュさんの怪談の特長でもある「語り手、語ってる其の場の空気感をも醸し出す」も全開、本筋には関係なさそうな記述も「それってどゆこと?」って怖さが増す。
(「永遠の魔女」「蜘蛛の匂い」のようなワッシュさんのツッコミで和らぐパターンもあるが・・・それな、確かに其れもそうだわ、みたいな。)
兎に角、厭度高くて読み進められない、そんなに胸糞悪い系無いのに(皆無ではないが)。
加門さんの「怪談徒然草」の怖さを思い出した、話自体よりも前に「読む」行為の時点でびゃああって怖くなる。
sociologicls.hatenadiary.jp
「暗獄怪談」は怖いというより厭、としか言い様が無い。厭な感じがびゃああああっやだ怖い!
何で?
昼休みに読んでて、あまりに厭ァで職場に置いてた水晶のブレスレット*1着けて読もうかと思ったけど、着けた途端にパリーンっていったら余計怖いよなァと思って止した。

モデルハウスや車といった、モノの魂の話もある。
人の気持ちが宿るなら、百年経なくても怪異起こしやすいのかも。

気になった話等。
・俺にしか見えない
話とは関係ないけど、其の話聞いてよう焼き鳥食べはったなぁ。
焼き鳥は原形留めてないようなもんだから、いいのか。
・永遠の魔女
何でそうなっちゃったんだろう何かの因縁があるんだろうか、と同時に其の後が気になる。
写真の方は段段時代を下ってきている、何処かで此の方の実年齢と重なるような気がして、其の時何かあるんだろうか・・・と。
・真夜中の四股
相撲って神事だったんだなぁ、と改めて思う。
土俵じゃなくても効果あるのか。
・郷に入りては
コーランはお経と同じ扱いで良いのだろうか。
イスラム圏で怪異が起こった場合はどうしてはるんやろね。
・小さくなって
いい話。
自分だったら本屋か楽器屋かライブハウスか。
思ってたとこと違うとこに現れちゃって「ええっ!?」って人もあったりして。

どうでもいいニュース:
後半読む頃にしょうがドリンク(ホット)飲んでたんだが、厭感が和らいだのは気のせいだろうか。

*1:そういえば堂本の剛さんが水晶ええって言ってたよなーっと職場の機械の不調対策として一時期置いてた、あんまり意味はなかった