結局の所、御本人は只やりたい音楽やってるだけ、其れだけでしかなくて、其れ以上でも其れ以下でもない。
周りが勝手に有難がったりエライ有難いと意味や権威づけしたり失望したりしてるだけで。
其の他、珈琲が効いた短篇集である。
だから珈琲のブックカバー掛けて読んでた。
シューッとしてるけど矢鱈めったらお洒落過ぎたりしない。
「自分のなかに入った珈琲は、全身に広がって精神と接する。精神と重なり合う。そこで、どのようなことが起きるのか。精神は自由を獲得する。」(p.207)
・・・成程。
此の言葉を述べた人は、気が重く、おっくうになっちゃうのだけど。
読んでいて珈琲が欲しくなる、というよりは珈琲の、其れも苦味の効いたブラックコーヒーを飲んだような感覚になった。
ああ豆大福が欲しい。
其れにしても、鯛焼きをナイフとフォークで食べる人初めて見たかも。