社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

漆黒の慕情

今はそうでもないが昔好きだったアーティストが狂っていくのを目の当たりにするのは辛いものがあるな。。。

「漆黒の慕情」(芦花公園角川ホラー文庫)読んだ。

「ほねがらみ」が気になっていた。
表紙が綺麗。
シリーズ2作目らしいが、いきなり此れ読んでも話が解らないという事は無い。
但し前作のネタバレっぽいのがあったような。
死相学探偵シリーズの“ぼく”レベルではないネタバレ。
以下、ネタバレあるかも。




「ホラー・オカルト好きな人は、こういうの好きでしょ?」を片っ端から突っ込んだような話。
みんな大好き☆四国の拝み屋!に関してはもーちょい欲しかったような・・・。
柴田勝家は書いてたじゃんよ!
(あの人は其の筋の方でいらっしゃるけども)
で、お化け屋敷出た途端に横から足掴んで転ばすみたいなオチなんだが、蛇足な気もするよ。

全体的に“きれい”な文章だが胸糞悪い。
胸糞悪いのはホラーだし!なんだがカタルシス的なやつがないから胸糞悪いだけしか残らない。
ホラー的でない胸糞悪さもあるし。
其処は敏彦にも“何か”あればなー、精神へし折る系の。
因果は其れなりに巡って欲しい。

というか、何が“漆黒”だったんだろう。
どっちかっつうと“どす赤黒い”ような。

どうでもいいニュース:
失せ物探しの「にんにく」はたまにやります。