社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

記憶喪失になったぼくが見た世界

”綺麗な稲子”垢でフォローしてたアクセサリー作家が政治的な話しはるのは良いけど、
恐ろしく偏っておられて(かつツイ量半端ない)、フォローを外した事があった。
其の人一人外すだけでTLの空気変わった位。
最近、汚い方の稲子垢に迄流れてくるようになった・・・もうヤダ。

「記憶喪失になったぼくが見た世界」(坪倉優介朝日文庫)読んだ。

交通事故で記憶喪失になった方の文章と、お母上の文章。
第一章タイトルに「ここはどこ?ぼくはだれ?」とあるが、其れ以前からかもしれない。
見える物が何か分からない、何を言っているかも分からない。
人の顔・表情の認識はある、此の形だとあんしん、此の形だといや、という感じで。
其処から一つ一つ獲得してゆく。
ご飯を食べる事、満腹感、熱さ/寒さ。
周りを理解していくと、次は「何故そうするのか」を理解する必要が出てくる。
記憶が戻るというよりは、新たに覚えて関係を作り上げていく感じ
其れは赤ちゃんが認識して、覚えていくのと似ているのだろうか。

そんな状態から芸大に復帰して専攻科、草木染職人として工房に就職、あとがきでは独立して御自身の工房を作り、作品を発表しておられる。
すごい。
読んでて「めっちゃスパルタやん!」な事をさせてるご両親すげー、と思ったが、其れが良い刺激になったんだろうな。

記憶を取り戻していく過程を読んでると、何て日常って複雑なんだろう、と思う。
自分だっていつどうなるか分からないし、もし事故等で脳を損傷しても同じ経過を辿るのか分からない。

※10/26 追記
「稲子垢」について所謂「イナゴ」、流行りに次々乗っかっていくやつと勘違いされているが、全然違います。
“綺麗な稲子”、元はハンクラ用に作った、作品イメージに差し障りない、比較的綺麗な内容の別アカウントの事。
(其れこそ政治的な話をしない、口調が荒れないきつくない事を目指したもの。)
こういう時ブコメに対して返しづらくて、かといって放ったらかしに出来ないので悩ましいですね。。。