社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are

久しぶりに職場の人とめっちゃ喋った!
LOW-GUNの話・・・。
超健康!いつも元気!なように見えても、皆さん色々あるらしい。

「おばちゃんたちのいるところ Where The Wild Ladies Are」(松田青子/中公文庫)

夕刊で時たま松田さんのエッセイを読んでいたので、一度小説を読んでみたかった。

自殺したおばちゃんが発破掛けに来たり釣った骸骨の本体(?)が夜な夜な訪ねて来たり嫉妬に狂ったり、謎の会社があってスカウトする人が居たり。
最後に「各作品のモチーフ一覧」があって、怪談等でお馴染みの話があわあわと各物語に織り込まれている。
繋がり方がゆるいのが良い。
精神的にしんどい時にふわーっと読むのに良い一冊である。

「おばちゃんたち」とあるのでどんなおばちゃんが?と思ったら、あんまりおばちゃんっぽい人が出てこない気が。
ひなちゃんなんて若いじゃん。
と思ったが、生きてる頃から考えたら長いな、江戸時代の人だから。
他の話の登場人物も当時から今迄ずっと生きて勤めてるのだろうか。
「おばちゃんたちのいるところ」読む限り、茂の勤め先はブラックじゃなさそうである。
”おばちゃんたち”沢山いらっしゃるけど、あんまり人間関係ややこしくなさそうだし。
適性はめっちゃ問われそうだが。

「楽しそう」良いな。
さばさばしてて、でも見守る位には愛があって。

「菊枝の青春」の

何か本当に嫌な事態が発生したときのショックを和らげるために、はじめから悪い想像をしておく。(p.226

はしんどそうだけど、いいアイデアやなと思った。

「下りない」の富姫の「いらんくない?」という言い方がめっちゃあの辺の女性らしくて可愛い。
此れだけ別?と思ったら、意外な人が登場、そして姫路のあの人は実はそうだったのか、と。
ちょっと時間が経過してるんやね。

どうでもいいニュース:
読んでて姫路の水族館やモノレール跡を訪ねてみたい。
姫路って駅から南に行った事無いや。