社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

SNSとのモヤモヤとの上手なつきあい方

今、交流がある友人知人は大半がSNS越しなので普段を知らない。
「彼氏さん」「彼女さん」がいつの間にか「旦那さん」「奥さん」になっててびつくり!はめでたいが
一切浮上しなくなった人の事は心配である。
単純に離れただけ(特にTwitter)、或いは別垢では元気なんだったら良いのだが・・・。

SNSとのモヤモヤとの上手なつきあい方」(Pocheあさ出版)読んだ。

「本が好き!」献本で頂いた分。
表紙と冒頭の漫画が可愛い!
どんな人にお勧めか、で「普段からSNSをよく使っている人。SNSにふりまわされてしまいがちな人。」とあってグサッと刺さった。
SNSをフォローする/しない、流れてくる情報を信じていいのか等、いい年こいてもやっぱり悩むしモヤモヤする。
気軽に相互フォローになったがスタンスが合わず、黙ってフォロー外したら相手にブロックされて(以下略)だった事もあった。
幅広い人に出会える一方、生身では遭遇しないような人に遭遇して悩まされる事もある。
LINEもSNSである、自分はそういう経験無いけど上司や取引先等の生身での付き合いのある人とはどうSNSで接してよいのか、というモヤモヤもある。
兎角SNSというもんが実生活にがっつり組み込まれてるから悩ましい。
あとうっかりデマに引っかかる(恥)。
此の本ではそういったモヤモヤを一般化して実例として挙げながら、「こう考えてみよう」と説明している。
色々なモヤモヤパターンがあるけれど、

・自己と他者を分けよう
・無理はしない
・どうするか迷ったり悩んだりする時はやらない、時にはスルーする
・自分の気持ちを優先、感情を其の儘受け止める

という感じ。
ちょっとした発想の変換で、気持ちが楽になれそうである。

というか、もっと気楽に考えて良いのかも知れない。
モヤモヤは相手側に理由がある可能性の方が多い、かといって其れを受け入れなくてもいいのだ。
自分がどうしたいか。
決断に迷う時というのは「したくない」方向に気持ちが動いていることが多い(p.63)そうである。

何となく思っていたけれど、改めて文章として示されると「其れで良かったんだ」とほっとする。
SNSで不安になったりモヤモヤしたりするのって、自己が揺らぐからなのかもしれないな。

成程と思ったのは「悪口投稿でダメージを受けるのは最終的に言った人」という事。
自分に不利になるリスクがあるから悪口には反応しない、スルーすると良いのだそうだ。
悪く言われたら言い返したくもなる、だけどやりあってるのを第三者が見たらどちらの印象も悪くなるもんなぁ。
気を付けよう。

問題は此の本を頼りに「私はこうだ!」と割り切ったとしても、相手側がそうじゃない場合な。。。

あと、自分と同じ意見が多数派じゃない時に同じような意見を持っている人を探す、安心できるような情報を集める・・・のはどうなんだろう。
トンチキ陰謀論者への入口ではないのだろうか、と少し気になった。

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