社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

宮本浩次 TOUR 2021〜2022 日本全国縦横無尽 at 神戸国際会館こくさいホール

みやじソロ観てきた。
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いつかエレカシ観たいと思いながら何故いきなりみやじソロかというと、名越さんがお出になるからだ。
名越さんといい豊夢さんといい、腕前のみならず多忙さでもトップクラスのミュージシャンのスケジュールをよく47都道府県分確保出来たもんである。
一流歌手は違う。
神戸岩茶荘寄らはったらええのに、と仕事しながら考えていた頃、ご本人はインスタに弾き語り上げてはった。
一流歌手は違う。

www.instagram.com
弾き語りしてはったんは多分この辺かもう少し右寄りのとこらへんである。
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1月のテナーの時みたいな静かさや「新コロに重重気をつけて協力し合って共に此のご時勢乗り切って楽しむぞ」な謎の一体感はあまりなく。
其の代わり、こういう機会でも無いとロックのライブ御覧にならないんだろうな、という方もお見掛けした。
TVで観て興味持って来てはるん凄い、というか嬉しい。

以降、みやじソロはTVで観る程度のミリしらがお送りします。
ネタバレやだー!な方は後日お読みいただけたら幸いです。





全員登場するが、歌とピアノから始まる。
アンプに同化してほぼ見えないキタダさん。
陰影を付けるようなベースが聴こえてくる。アップライト?
ライブだのコンサートだの、そんな枠をとっくに超えてしまっている。
特に前半は「ザ・みやじリサイタル」って感じ。
映像も相まって、お芝居みたい。
ライターの鈴木さんもそんな感じの事呟いてはりましたな。


演じるにあたり、安心して背中を預けられるのが今回のメンバーなのかも。小林さん大好きだし。
此処までの演技をエレカシでやるにはちょっと照れ臭い・・・とか?
意外とカバー曲、エレカシ曲多かったような。
カバー曲はアルバム出てるから成程なんだが、あんなにエレカシ演るとは思ってなかった。
サービス的にお茶の間の皆さんにもお馴染みの「今宵の月のように」、くらいかと。
てか名越さんと豊夢さんとキタダさんの「ガストロンジャー」ってマジか・・・ッ!
「ガスト~」に限ればキーボードお2人はちょっと綺麗過ぎるかも。
(てか黒子的に弾いてはったん誰)
其れにしても、ほんま、みやじいい歌手よなぁ。
昨日ちょうど「good morning」聴いてて「今聴くと荒荒しい・・・だが其処が良い・・・けど荒荒しい・・・」ってなってたとこ。
あの荒荒しさも飲み込んで一層歌手としてパワーアップしてはる、という言葉では収まらないくらい強い。つよつよすぎんじゃんよ!
「異邦人」の緩急凄すぎる。
映像が凄い綺麗なんですよ流石アミューズ、って位。
で、「異邦人」は「如何にも『異邦人』ですっ」な色味にサイバーな図形が漂ってるんですけども、ラスト荒ぶる所で空から何から全部崩れてくるんですよ。
あれすげえ鳥肌立った。
映像はその他みやじがいっぱい出てきたり謎のみやじvsキーボードの煽りあったり(あれは何だったんだろう)花びら舞ってたり。
花びらは舞台上にも降り注いでいたが、映像だか物理的に存在するんだか解らなくなった、其れがまた美しくてさぁ。

其れはさておき、名越さんの生音何時ぶり?もしかしてTHE KiNG ALL STARS以来?だとすると4年ぶりだ。
名越さん今日はイヤンな位歪む訳ではないのですね・・・と思ったら後半割とがっつりいってた。
ギターいっぱい持ち替えてはったけど、何だろう。
テレキャスタージャガーは多分・・・黒いのが全く解らなかった。結構がっつりした音のやつ。
弓で弾いてはるん観られて嬉しい。
エレクトリックシタールめっちゃエモく歪むやんと思ったら、みやじシャウトだった。
名越さんのギター越えるシャウトってすごない?
キタダさんが名越さん以上に微動だにしない。
何かが憑依したのとも違うみやじを目の前にしても。
syrup16gでお馴染みの職人的ベースである。
豊夢さんは華やかだけど派手すぎない。
弦楽器の方々が微動だにしないので一層動き大きく見えるなぁ、でも抑えたようにも聴こえる、という感じ。
すごいドラム観放題なんで観て学ぶべきだったんだろうけども・・・みやじソロは見所有り過ぎる。
小林さんはキーボーディストとして素晴らしい。だがワシはフジの「光あれ」の仕打ちを許してへんからな
ピアノの方なんやなぁ。
みやじは・・・みやじだな、縦横無尽。
ほんと凄い良い歌手だ。そんなみやじを観る日が来るなんて、「ROCKIN' ON JAPAN」で存在知って渋谷陽一のラジオのエンディングで聴いて「おお!」ってなった頃の自分に教えたらびつくりするだろうよ。

途中一旦皆さんハケるからもう本編終わり?トイレ休憩?アンコール求める拍手みたいなん始まってるよ!?
と思ったら本編の合間の小休憩だったみたい。
「ガストロンジャー」は後半だったような、そんな後半はめたくそロック。
1部がお芝居で2部が歌謡ショーな座長公演、あれの宮本浩次バージョンなのか。
しかしほぼMC無しだとは思わなかった。
曲が終わると直ぐにピアノ入るんですよ、みやじに「曲間少しでも空いたら私しゃべっちゃいますんで、小林さん、『次行くぞ』って間髪入れずピアノ弾いてもらえませんかね?」って頼まれたんだろうかって位。
そんな感じで縦横無尽全力疾走!ザ・宮本浩次ショー!なんだが「名越さん観にきたで」なワテみたいな人間にも優しいソロ回しがちょいちょいあって有難い。
アンコールだっけか、メンバー紹介&ソロコーナーあったんだが、キタダさんの長めソロって新鮮。
名越さんの金属感とシズル感が同時に存在するあのギター聴けてよかったあ。
みやじは「ギター名人」と仰るけど、鬼だよ。鬼なんですよ。
鬼をも凌駕するみやじ。

てかまだツアー始まって3か所目ですよ?
此れで47都道府県巡ってったら最後どうなっちゃうんでしょ。

いやあ素晴らしいショー観たなァ、とのんびり帰る途中で空見たら半分だけどいい感じの月が。
つい「今宵の月のように」鼻歌で歌っちゃうよねー、ってキー低くて声出ないけども。

おうち帰ってみやじインスタ動画観て気づいたんだが、もしかして此れってライブではMCほぼ無しの代わりに配信でMCしはる感じ?

どうでもいいニュース:
兵庫県版のキーホルダー、欲しかったなぁ。
割と開場時間に近いタイミングで行ったんだが既にSOLD OUTのテープ貼ってあった、先行物販並ぶくらいじゃないと手に入らなかったんじゃないかと思われ。