社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

瞬殺怪談 死地

まーた怪談読んでら。
そんなんだから、「これから肉になりに行くから」「10時過ぎには出るから」って元ボスに言われる夢を見て「スマホ置いてかなきゃいけないのか」「もう戻ってくる事はないんだな、死ぬんだな」って目が覚めるんだよ、んで次の夜寝るの怖くてレンドルさんキメる羽目になるんだよ。
(お陰でリーサル切らしてる事に気づいたがレンドルさん大量に発見したっていう)
それなのに竹書房怪談文庫の為にKindle読み放題(正式名称忘れた)入るかね・・・とか考えちゃう。うぬう。

「瞬殺怪談 死地」(平山夢明ほか/竹書房怪談文庫)読んだ。

瞬殺怪談 死地 (竹書房怪談文庫)

瞬殺怪談 死地 (竹書房怪談文庫)

”瞬殺”なだけに1~2ページの短い怪談集。
100話以上あるけど大丈夫だろうか・・・1話読む毎に蝋燭消していかないから大丈夫か。昼間読めば。
怖いのマイルドなの不思議なのグロいのエロいのほのぼの言い伝え都市伝説聞き書きまるで掌編小説、怪談ならば何でもあり。
素手で戦ってよしグローブ着けてよしノコギリ持ち出してよし、何ならお玉振り回してもよし、みたいな。
短いの、ええな。シンプルでズバッとしててよろし。

書き手については目次にのみ記載、実際の怪談のとこには書かれていない。
何方の怪談かは読んでる時には分からない。
大事なのは怖いか、不思議か。
とはいえ田辺さんは文章でだいたい分かった。「大阪怪談」のあの“感じ”である。
鷲羽さんは分かったり分からなかったり。
「アラームの正体」のこういう文章好き。語られる話と語り手の両方の表情が見える。

新コロ、怪談というか怪異にも影響を及ぼしている。
密を避ける為に村祭りが出来なくなったが神様の方は「流行り病なら仕方ない」とは仰らないだろうし。
寧ろ疫病退散の願いも込めてやった方がよいんだろうけど人が集まるなら新コロが・・・。
マスク絡みの怪談とか。そのうちマスクして出てくる幽霊とかあるんかもな。「顔が無いと思ったらマスクをしていた」「妙にサイズの合わないマスクをしていた」とか。
で、見た人が「マスクしてたから令和初期に死んだ人だ」とか判断したりして。
リモートで遣り取りする時の異音に関する話とか。これも今後増えそう。
曰く付き(?)着物でマスク作る話は、どうなんだろう。
確かフリマアプリでマスク売れなかった筈。酷いと売り物は雑誌なのに「付録のマスクはありません」と説明に書いたらアウト、てな事もあったそうだよ。
そういう野暮は言いっこなし、「小五郎のおっちゃん眠り薬打たれ過ぎィ!」みたいなツッコミである。野暮と解っていてついツッコむ。
でも実際怖いよね、怪異の元を分割したらその先でどうなるんだか。出たり出なかったり、なんだろうか。
声や姿が小さくなるとか。祓われたら別の分割先に行くとか。
とはいえ着物の生地でマスクを作るのはあんまりよくないんだそうだ、体に良くない染料もあるので。口に当てて息をする想定で染められてないだろうし。
怪異とは違う意味で洒落にならない。。。

その他、気になった話等等を順不同で。
年寄りの冷や水
お年寄りが頑張ってるのが”年寄りの冷や水”なのか、語り手の日常に冷や水ぶっかけられてるのか、どちらにも受け取れる。
数えてはるん偉いな。自分だったら「また出たわー」って聞こうとはしないだろう。
・カミサマこわい
近寄らせないようにする存在があるんだろうか。しかし何故に。
気になる。
・壁から
ライブハウスの怪異、あるんだなやっぱ。
各地のライブハウスにありそうな気がする、バンドマン怪談って無いのかしらん。
ロフトプラスワンかどっかで怪談してはった方あったな。あとバンアパの原さんの話が怖いという噂が。
・一目瞭然
見える事には動じない、生きてるか死んでるかはっきりしないのが困る、と言える位肝が据わってないとアイドルやっていけないのかな。
・人馬一体
人馬とは?・・・ってそういう事か。まぁ体の一部みたいなもんだしなぁ、影響受けるんだとしてもおかしくはなさそう。
・蚊
よく「亡くなった人が虫になって現れる」とは言うけれど、何でまたそんな芸能人が。

あとどの話かは挙げないけど、読み終わった瞬間にじわーっと”冷えた”話が。読み返してもそうでもないが、読み終わるとやっぱりじわじわと。
ごっつい怖かった。