社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする

こないだTV観てたら「使い終わったマスクで拭き掃除」てのをやっていた。
ウィルスの類は言わずもがなだが、汗かいてベッタベタなマスク使ったらめっちゃ汚くないか?
幾らカネコマ節約ガンバ!でも其処迄落ちぶれたくない。

「幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする」(柞刈湯葉新潮文庫NEX)読んだ。

yom yom連載で新潮文庫NEXで書籍化。
やっぱ例のコラボもこっちのパターンの方が良かったよな・・・とふと思い出す。
文章のまどろっこしさも何処となく通じるものがあるような気がして。
連載でずっと読んでいたが、掴み処の無い話だと思ってた。
かなり飛ばして読んでいた模様。。。

理系大学生の豊がひいおばあちゃんの友達を名乗る鵜沼ハルという霊媒師と出会ってバイトとして手伝う事になる。
ハルさんは霊と話をし、心を開かせて解決を示していくのだが、其の為には物理的な仕組みが必要となる。
自動車事故で亡くなった人にはエアバッグを見せる、感染病で亡くなった人には薬を渡す(スペイン風邪ならタミフルはどうだろ?とか)、そうして安心させる。
豊はそういう”仕組み”を用意する。
幽霊なんて信じてないけど。
ハルさんの取る方法は理に適ってると思う。
ずっと留まり続ける霊を安心させられたら、成仏なりなんなり出来る。
そんな日々に起こる様様な出来事、ハルさんの正体、何故そんな事をしているのか・・・。
最後其処へ繋がっていくとは思っていなかった。
記憶を残す事、残さない事。
あとAll or Nothingではないのだな、と。
幽霊は信じないけど此れは信じる、というのもアリなんだ。
其の有り様が面白いな、と思った。