社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないので、はてブボタンは設置してません。

ポストコロナのSF

新コロもお上もクソ of クソ、声上げたって聞きやしねえ、新コロも空気読まなさすぎるし宿主弱らせ過ぎ。
ならば下々は知恵振り絞って笑い飛ばして耐え抜く、生き抜くしかないやん。
とはいえ疲れたよ。。。

「ポストコロナのSF」(日本SF作家クラブ編/ハヤカワ文庫JA)読んだ。

ポストコロナのSF (ハヤカワ文庫 JA ニ 3-6)

ポストコロナのSF (ハヤカワ文庫 JA ニ 3-6)

  • 発売日: 2021/04/14
  • メディア: 文庫
まえがきの「事実は小説よりも奇なり、なんて冗談じゃない。」って全くもってその通りとなってしまった。
小説家、”物語を作る人達”も大変だ・・・だけどSFの人は転んでもただじゃ起きない。
新コロから物語を生んでしまえ、である。
“ポストコロナのSF”と言っても様様、COVID-19・・・新コロそのものが登場したり、その先だったり、象徴だったり、日々の成果だったり。
幾つかの作品で若者がちゃーんと青春してるのが面白い。
滅びはしないんだよな、みんな。
「書物は歌う」(立原透耶)、「愛の夢」(樋口恭介)はちょっとわからんけど。
でも、其れでも生き抜こう、という意思。
「不要不急の断片」(北野勇作)は面白いんだけど、現実が酷過ぎて笑えない。下手な怪談より怖い、冷える。
ほんとなら「ですよねー!」「それな!」「すっげえ皮肉www」って笑える筈なのに。
北野さんをもってしても「20時以降街灯以外は消灯」なんて思いつかないでしょうよ。
(此れ読み終わった頃に流れてきたんだが・・・)
此れもまた「不要不急の断片」になるのかもしれない、でも作家さんもやりづらいだろうよ。
どうしてくれるんだ、現実め。
「受け継ぐちから」(小川一水)最後は結局何だろう。解析班カマン!(早いよもうちょっと考えろよ)

作中での新コロ下のあれこれの扱いがリアルな程、フィクションとしては嘘くさくなるのは何故だろう。
微妙に今いま現在と違ってくるからなのか。
嘘くさくなる位何もかもが変わってしまったからだろうか。
個人的には如何にも新コロ!な作品じゃない方が好きだった。

その他面白かった、印象に残った作品。
・オンライン福男(柴田勝家
西宮のえべっさんの福男選びもまた新コロの影響を受けている・・・がこんなご時勢だからこそ新たな競技となる。
制約も越えて楽しんでしまおう。
・・・という訳ではないんだろうけど、「そっち方面に拡張していくのか」「世界も拡張するのか」って感じで。
実際の福男選びも元元の目的から拡張して一種の陸上競技化しちゃってるもんな。
明るい気持ちで読めた。いいオチ。
・献身者たち(柞刈湯葉
確かに「困ってる人を助けたい」って目をキラキラさせてる人の方が無理、現地で働けない、生き抜けない。
でも自己犠牲に酔うのもハッピーなのかもしれん。
・砂場(菅浩江
新種の感染症対策と子育ての両立で揺れ動くかーちゃん達。
公園で子供遊ばせながら立ち話するにも、かーちゃん達の考え方が違うので揺れ動く。
「彼女は、嘘でもいいから大丈夫だと言ってほしいのだ」(p.207)、多分みんなそうなんだろう。
「嘘でもいいから大丈夫だと言ってほしいのだ」と竹本が言っているのを読んだ自分もちょっと其処でほっとした。
何処まで潔癖であればよいのだろうか。
・空の幽契(飛浩隆
「海の双翼」(櫻木みわ×麦原遼)から着想を・・・という話で「あああの時の羽根が」と思った。ちょっと違うが。
案外普通である、しかし美しい。
今はそんな物語が有難い。
・カタル、ハナル、キユ(津原泰水
いい意味で新コロとは離れて、美しい。
離れ切ってしまう事は出来ないのだけど・・・。
・ドストピア(天沢時生)
水を含んだタオルでどつき合ったり磨岩仏掘ったりヤクザ屋さんが弾圧されたり「我が人生に一片の悔いなし」みたいなんだったり。
何を言っているかよくわからないが、そういう話なんだから仕方ない。
こちらもカタギ警察笑えない・・・んだけど声出してわろたわ。何なん。
刃牙の人の絵で脳内再生、ちょっと実現して欲しい。