社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

怪談聖 おどろかいわ

ライブ観に行く前に某チェーン喫茶店で時間調整してたら、めっちゃNISAかなんかの話してるのが聞こえた。
丸聞こえである。
どんなにお得な金融商品があっても、あんなにプライバシーガバガバの人の言う事はアテに出来ない。

「怪談聖 おどろかいわ」(糸柳寿昭/竹書房怪談文庫)読んだ。

誰かお一人の語りだったり、会話まるっとだったり、語り手と聞き手の会話だったり、会話形式の怪談。
一部「誰が誰やねん」状態なのも。敢えてなんでしょうな。
あとがきコメントと併せて読むと一層怖い、時々違う意味で安心する、たまに身も蓋も無い。
しかしドロップキック食らうとは、怪談蒐集も大変である。

最終話、怪談のコンプライアンスとは。
或る意味「人の不幸を面白がる」みたいなとこあるもんな・・・。
説話・教訓として怪談を読むのはギリギリ大丈夫なんだろうかと気にしつつ、怖さ求めて無神経になってやしないだろうか、というのは改めて考え直してもよいのかもしんない。
(「怪談最恐戦2022」読んでて一部モヤったのはそういうとこかもしれない)

気になった話等。
・「限界チャレンジ」
飲食に怪異は付き物、みたいな話は他で読んだが。
キモいから人が集まらない→少ない人で深夜も回す→超絶ブラック→まともな人が辞める→キモいのが集まるというループ?
・「仕事部屋のひとり言」
SLD(その ライブハウス・クラブ どこ)?
・「迫りくる凶兆」〜「死を待つだけの部屋」
凄い。
・「チャットGPTに相談」
こないだ読んだ柞刈湯葉の「Forget me, bot」はAI上に残る風評被害という障りを祓うような小説だが、こちらはAIに祓い方を相談するのか
・・・って、おい。
其の内AI上にある障りを祓うAIとか登場しそう。
・「高所落下注意」
そっちか!
まぁ説教したい気持ちは分からなくもない。
目立つ筈なのにすり抜けるっていうの、もしかして。