社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

僧の怪談

今日は喉が(比較的に)楽だと思ったら、めっちゃ雨降るやん。。。

「僧の怪談」(川奈まり子竹書房怪談文庫)読んだ。

仏教や仏教者に纏わる怪談を仏教の外側の人が書く、という視点が良い。
語り手の解釈も仏教という観点から行われる。
描写が文学的な一方、親鸞聖人や「累ヶ淵」等の伝承の紹介についてはめっちゃフランクだったりする緩急が面白い。
「私は経験していないから信じない」ではなく「私の外にあることの方が圧倒的に多いのだとわかると肚落ちする、納得がいくことが殆どになる」・・・という話に成程と思った。
信じないなりに考える事は出来るだろうし、そうやって考えよう、理解しようとしながら世界を拡げていく事は大事だろう。
怪異もそうだし、其れ以外もきっと。
(最近は余計な考察していらんことする陰謀論もあるけど・・・)
観音様の話、「ついで」はよろしくないとしても、もし此の本を読んだ人がふと思い立って御開帳の日にふらっと行く場合には拝見出来るのだろうか。

其の他気になった話等。
・幽霊画の微笑み
幽霊画を観るにしても深い・・・全てが仏の道の修行なんだろうなぁ、此の方にとっては。
・法蔵寺の三毛猫檀家
猫の恩返し
恩返し以前に、他の動物に説法を聴かせる尊い猫である。
・天邪鬼の雨乞い
最近までやってはったようである。
其れだけ霊験あらたかだったという事か。

どうでもいいニュース:
昔ながらの雨乞い等やるにしても、令和になってからお天気無茶苦茶だから違う意味で難しそうである。
雨乞いしたら降り過ぎる位降りそうというか。
人間の都合の良い、程良い降り方でお願いします、って訳にもいかないだろうし。