社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

脳のなかの幽霊

「脳のなかの幽霊」(V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー、訳:山下篤子/角川文庫)読んだ。

うみねこ博物堂の通販で買ったのを寝かせていた。
脳の特定の部位が損傷する事で起こる”奇妙で極めて特徴的な行動”・・・失ったはずの腕があって”物が掴める”、目が見えないけど物を掴める、失明したが視野が幻覚で満たされる、麻痺した腕が自分のではなく他人の腕と認識される、ガチ笑い死に・・・等から脳の仕組み・働きを考察する。
あほの子にはちょっと難しい(ややこしい)、だけど面白い。
怪談みたいな、不思議なエピソードもある。
幻肢は聞いた事あるけど、麻痺した所を他人の部位だと思い込むというのは初めて知った。
そういう病態失認を突きつけられる、受け入れる時、人はどうなってしまうんだろう。

目から入った情報というのは其の儘するっと脳で処理されて記憶されたり身体を動かしたりするんだろうと思っていた。
結構脳が視覚情報を補うっぽい。
意識してないが脳内では新旧複数の経路で視覚情報を処理していて、新のほうが駄目になっても旧の方で処理するから「”見えない”のに見えているかのように動く」事が出来たりするんだそうだ。
脳の仕組みは良く出来ている、此の本で紹介されている事例だって命を維持する為に進化して構築されていったものなんだろうけど、ごりごりに上手く働き過ぎてちょっとした損傷でもめっちゃ”奇妙で極めて特徴的な行動”になってしまうのだろうか。

あと側頭葉を刺激すると神を感じるらしい。
何を言っているんだ?と思ったが、そうらしい。
人体って、脳ってふしぎ!
THE BACK HORNの「雨」の「もしも全て脳が映し出すノイズなら~」って仕組みとしては正解だったのかも。
思うように「冬の夜空」描けるのかは解らないが・・・。
ただ、今の自分が経験する感情も脳が何らかの刺激を受けて喚起されてるだけに過ぎないのかも・・・と考えたらちょっと虚しくなりそうだ。

ところで、紹介されている盲点に関する図、自分も試してみたが上手くいかなかった。
そんな自分の脳は大丈夫なんだろうか・・・。

どうでもいいニュース:
陰謀論の相当酷い奴の脳みそってどうなってんだろうな。
謎に刺激受けるor受けやすくなってる状態なんだろうか。