社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

リリエンタールの末裔

あまりに寒すぎて、FitBoxing2やってから体温計る日々。
それでも36.0℃、やらなきゃ35.5℃。
体温計が調子悪いんだろうか。

「リリエンタールの末裔」(上田早夕里/ハヤカワ文庫JA)読んだ。

表題作は「華竜の宮」の世界、とはいえ全然別の話。
空を飛びたい”鉤腕持ち”の民族の青年の物語である。
他は人間と機械を描いた短編。
設定の細かさ、豊かさが面白い。
出てくる機械がどれも面白くて。
脳の活動を磁性流体で花のような姿で見せるマグネフィオ、人間の感覚と連動するナイト・ブルーのセンサー、大半の部品が木で出来たマリン・クロノメーター
時計の機構書きたかったのかなー。
「幻のクロノメーター」は読んでいてわくわくした。
少しずつ明らかになるロンドンの街に溢れる技術の正体。
エリーの話っぷりだといずれ出ていくっぽい、とすると此の世界のあれこれはどうなっちゃうんだろう。
めっちゃいい話なんだけど、其処んとこ考えると怖くなるな。。。