社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

スイート・ホーム

こないだ1デイのコンタクトレンズを買う話を書いた。
其の時に「久しぶりに買うとお高いな」とは思った・・・90日分買ってた。
30日分あれば十分だというのに。とほほ。

「スイート・ホーム」(原田マハ/ポプラ文庫)読んだ。

大阪梅田から山手を走る電車に乗って、駅からバスに乗って「ふたつめのバス停」で下りた街にある、「スイート・ホーム」という洋菓子店で巻き起こる幾つかの愛の物語。
洋菓子の姉妹の姉の片思いや妹の結婚に纏わるじりじり、お客さん同士の恋愛目前の人間関係。
恋愛以外の愛もある、叔母さんや受験生の物語も。
読んでいてもじりじりしちゃう、でもものっそいハッピーエンドなので凄く読んでいてほっとする。
くそ人間なんでそういう系の話だと「あーどうなるかアタリ付いちゃうわー」「ちょっと都合良くね?」と思いがちなんだけど、此の本はあんまりそうはならなかった。
其れでも良いよ、良かったよ、安心したわって。
宝塚市PRの為に書かれたのかと思う位、魅力ある街として描かれる。
確かにこういう街に住みたい、暮らしたい、事ある毎に「スイート・ホーム」のお菓子を買って来て食べたい。
お店のカフェスペースでのんびり過ごしたい。
此の小説自体が、「スイート・ホーム」のお菓子なのかも知れない。
大仰ではなく身近な所にあって、細やかに気を遣って作られた作品は上品な甘さで、食べた/読んだ人の心をあったかく、幸せにしてくれる。

因みに正和堂書店の通販で購入。
ブックカバーがこんな感じで可愛い。

分かりにくいが、サーフィンやってるんである。
(此の状態で手首を内側に捻れば雰囲気出るかも)
後ろはウミガメのシルエット。
冬バージョンは雪山スノーボードで、後ろがきつねだったかな。
書籍(粗筋のみ紹介されている)&ブックカバー&コーヒーorココアor紅茶セット、買おうかなどうしよっかなーと思ってる本を選びがちである。

どうでもいいニュース:
洋菓子屋にキンモクセイは大丈夫なのか・・・光景として美しいけど、結構香るぞ。