社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

現代異談 首塚の呪術師

こないだ肘がうっすうすになったのは、無印のセーターだった。
其の点、UNIQLOは丈夫やんね・・・と肘を見たら穴が開いていた。
ナムサン!

「現代異談 首塚の呪術師」(籠三蔵/竹書房怪談文庫)読んだ。

タイトルからして怖ーい!
「あぁ此の一言って、此の時の話だったのか」という過去の話の裏側を掘り下げていくような話や、過去の話をしはった方の別の話が幾つかあるので、籠さんの過去作品を傍らに用意しておくと良いかもしれない。

率直な感想述べていいですか?

・・・ようやるわ。

表題の話が将門公の首塚、よくそんな畏れ多い所で物騒な事やってたよなァ。
そして何という執着。
「邪魔しそうな奴は全部潰す」という事なんだろうかと考えながら読んでいたが、どうもそうでもなさそうである。
呪術バトルみたいになっている、と一連の話を読む側は呑気にびびりながら読めるけれど、生きた心地しはらへんかったやろなと思う。
よくぞ御無事で。
実話怪談を書く、というのはそういう使い方もあるのか。

他の話も得体の知れなさパねェ。
蟲に纏わる話の幾つか、付き纏いの話等。
読んでて怖い通り越してしんどい位。怖いったってそんじょ其処らの怖さじゃないというか。イヤァァァ
執着ってのが一番怖い。
呪いも執着の一つなのかも。
其れだけ強い気持ちを相手に押し付ける、弱らせて「もしかしたら」と疑心暗鬼にして益益・・・と雁字搦めにするという事でもあると思うので。
不用意に他人に近づかないように・・・だけどSNS等を経由するとちょっと難しい。
うっかり他人の事をぺらぺら喋っちゃう人も要注意である。

そんな中であやかしのほっとする(?)話も。
振り幅広い。