社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

現代雨月物語 式神異談

此の御時勢、「新刊は早く買わないと次が出せない」という話を見かける。
そういう御時勢なら、発売日に店の分かりやすいとこに出して頂きたい。
発売日に未だ先月の新刊だけがあったり、随分経ってから漸く平積みだけ存在が確認されたり、どないやねん!ってなる。
(平積みしか無いって事は無いと思うんだけどな、講談社文庫・・・)

「現代雨月物語 式神異談」(籠三蔵/竹書房怪談文庫)読んだ。

籠さんのツイートを拝見するとよくお参りに行ってはるのが解る、そういう事だったのか。
確かに「現代雨月物語」シリーズで語られる話はそこいらのフィクション凌駕してるもんなぁ、書く側にも影響大きそうである。
そういう話が集まる、という意味でも”引かれる””巻き込まれる”方でいらっしゃるんだろうと思う。

気持ち、大切なんだな。
善行積めばいいってもんでもない、気持ちが籠ってなければ効果は無い。

「あやかしは、人の強い願いや、想いに魅かれてやってくる」(p.8)

だそうだ。
怖いな。
良い方に強い願いを持ちたいと思う、「みんながお互いを認め合い、譲り合って暮らしていけますように」等と。
逆に”あやかし”側が人間に作用させてネガティブな気持ちを強めてるのだとしたら・・・考え過ぎだろうか。
最近そういう事を考えがちである。
人の心がクソでそういう存在を刺激してしまうのか、何らかの封印的な力が弱まってそういう存在が出て来ようとして人の心のクソさを強めているのか。
此の厭な世の中を”よからぬ存在”の所為にしてしまいたい・・・って考えるのもあかんのやろな。

気になった話等。
・祓えことば
推しパワー強し。“生”のパワーが強いからかな。
逆に、推しの写真に悪さされたり憑かれたりしなくて良かった。
・奈落
増えてるんだろうか、今。
他の方の本でもこういう感じの話をお見掛けした事が。
解る人、力のある人でも逃げるしかないのなら、どうしたら避けられるんだろう。
其れこそネガティブな人が近寄ってしまったら、思いっきり取り込まれるんでは、或いはパシリにされてしまうんでは。
・モザイク
怪異版オレオレ詐欺かと思った。
其の家に災い成す為に「中へ入れろ」と騙ってるのかと。
・顎
良い願い方だと思った。
いじめ・嫌がらせをすると跳ね返ってくるリスクを知っておかねば。
(とすると、何処ぞの国のトップ達には跳ね返らないんかな・・・と思ってしまう、其の心掛けがあかんのか)
・戦う力
三峯神社のバスツアーがある事にびつくり。
良い人、頑張れる人だから「此の人の元で修行しておいで」って子狼が遣わされたのかな。