社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

山海の怖い話

直木賞万城目学か宮内悠介だといいな、と思ってたら万城目さんが受賞された。
やったー!
「ともぐい」も気になっている。
加藤シゲアキも気になっているけど以前読んだ「ピンクとグレー」があまりにあっさり自殺し過ぎ、其れは流石に安易ではないか他に死に方あるやろ実話怪談でも胸糞悪い系やぞって印象が拭えないでいる。
他の作品は大丈夫なんだろうけどさ・・・。

「山海の怖い話」(黒木あるじ、他/竹書房怪談文庫)読んだ。

正直もう実話怪談ええわ・・・と思い掛けていたが、小原さん参加してはるやん!という事で読む事にした。
敢えてくっきり「山」「海」と分かれていない、境目が曖昧なのが良かった。
此の位の不思議さ・怖さで丁度良い(?)のかもしれない。
とはいえ昔の出来事が今も影響しているのは読んでいて何とも複雑だし、山や海には人間にとって謎の存在が居てはるねんな・・・。
話とは直接関係無いが、怪異の見え方で「見ようと凝視すると却って見えないのか」と。
逆に”見ないようにする”と其の状態になってしまって拙いのか・・・。

気になった話等。
・近辺の山
こういう場所って此の儘誰も手を入れなくなったら、逆に開発されてしまったら、どうなってしまうのだろう・・・。
・珊瑚のかけら
珊瑚の欠片を持って行ってしまう事で逆に拙くならないのだろうか・・・と思ったら、そういう供養の仕方もあるのか。
すごく良いご夫婦だったんだな。
・傷痕
人間の嫉妬怖い。其処迄するのかね。
利用しようとして逆に・・・とはならないのか、其れは其れで「気に食わない」とはならないのか、と話とは関係ない所で考えてしまった。