社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

黒木魔奇録 魔女島

明日まで仕事だが有休取ったので今日が仕事納め。
案の定仕事が納まらない、単に自分がやらかしただけだが。。。

「黒木魔奇録 魔女島」(黒木あるじ/竹書房怪談文庫)読んだ。
怖いので書影無しです。
怖いし面白い(?)んだが、何か違和感がある。
解った、上手く“落ち”るからだ。
すとん、となるのが却って違和感に繋がるというのは、怪談とは奥深いものであるなぁ。
同じ話でも書く/語る人によって全然違う怖さになるのかも。
勿論、誰が書こうが語ろうがおっかない話もあるだろう。

気になった話等。
・ホンモノ
そっちかーい!
其れは結婚されてから旦那さんが知る事になって評判が・・・なのだろうか。
・禍異談
新コロ禍での怪談。
不穏な街中にやってきた怪異が今も潜んでいるかも・・・という趣向だが、前から居たのが「わー人間おらへんー」ってうろうろしてるのかもしんないよ。
誰も居ないのに検知する非接触式体温計、リモートに入り込む謎の声ってのは、案外「あるある」になってるのかもしれない。
アクリル板に跡を残されるのは困っちゃうなぁ。
ぺたぺた触って、怪異は新コロ怖くないのかな。
其れ以前にお亡くなりになってたらあんまり関係ないのか。
・分身沙婆
韓国でのこっくりさん的な占いの話。
此の位アグレッシブじゃないと、けーぽ業界ではやっていけないんだろう。
(だとしたらすげえわ)
そのうちけーぽアイドル、オーディション番組に纏わる怪談が出てくるんだろうな。
旬だし、沢山の人が関わっているし、何よりアイドル側にもファン側にも運営にも”念”がすごい籠ってそう。
はてなの人気エントリ等から窺い知るけーぽの世界はなかなか濃い、情も念も。

其の他、竹書房怪談文庫で読んだ色々。
・怪談最恐戦2021/怪談最恐戦実行委員会・編
賞取りはる人はやっぱり書き方(語り方)が上手い。
書き方(語り方)によっては醒める事もあるんやなぁ、と今迄以上に思った。
「事故物件」に出てくる事件はどっかでちらっと聞いた事あるような。違うか。
怪談もヴァナキュラー。
・冥界恐怖譚 鳥肌/徳光正行
・怪談手帖 遺言/徳光正行
志麻子さんとの共著に収録されていた話はすごい気持ち悪い不気味だったが、この2冊は正統派実話怪談。
たまにイカれた感じの人も出てくる。
・異界怪談 底無/黒史郎
「妖怪補遺々々」に載ってた話がこっちだったかもしれなかったんだな。
また他にも読むべや・・・って結構読んでたわ。

どうでもいいニュース:
此れ書いてる時、たまたまTVで「ダマされた大賞」のイカゲームドッキリのとこ流れてたんだが、あの歌流れてきたんめっちゃ怖かった。