社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

怪談怖気帳 屍人坂

メルカリで購入した人が購入後メッセージで「〜なおじさんです」と自己紹介してはった。
こういうコミュニケーションも面白いと思ったが、もしかしたら「おじさんです」と仰る方より自分の方が年上の可能性も・・・。

「怪談怖気帳 屍人坂」(黒木あるじ/竹書房怪談文庫)読んだ。

講演会の質疑応答コーナーで逆に来場者から披露して貰った話を纏めたモノ。
客として来るだけじゃなく、「こういう講演会があるのなら」と話をしに来られた方もあった。
怪は怪を呼ぶのだろうか。
他の参加者は黒木さんの話にプラスして別の人の話も聴けて良かった・・・のか。
怖さと不思議さとマイルドさが丁度良かった、というか他の怪談集と何が違うんだろうなと思いながら読んだ。
東日本大震災に纏わる話も幾つか。
「いろんなバランスが崩れて~」と仰る方があった、其れは他の何方かも仰っていて全然違う本で読んだ事があるような。
其れは現地の方じゃなく、取材(?)された方だったかもだが。
「やまどりい」と「消滅と創造」は同じ場所なんだろうか・・・別物なんだろうけど、文章読むと似たような感覚があって。
あとアイドルの話もあった。
人の色んな感情を向けられる存在だから、”色々”あるのかもな・・・メジャーじゃなくても、地底でも。
地底だと距離が近いから尚更、か。

其の他気になった話等。
・よまいだち
”盛って”語っちゃいかん、という事だ。
叱られて良かったのかも!?
・天狗を見る子
天狗もイケメンと言われた方が良いのだろうか。
他の天狗とは比べられたくないのかも。
・下駄が鳴る鳴る
「思い出になるということは、ちゃんと死ぬということなんでしょうね」という一言がすとん、と心に来た。
近ければ近いほど、思い出にするなり何なり”消化”しないと語れない。
逆に軽軽と語れるのは一体・・・と某アーティスト絡みの暴走ファンを思い出しながら考える。
話とは関係ないが。

ところで此の本、最初Kindleで読もうとしたがなかなか電子化しなかった。
どうしても写真が電子化を拒んでるとか何故か電子化出来ないとか、怪異的な事情があるんだろうか?と思った。
(1/16にはKindle版が出るみたい)

どうでもいいニュース:
東北怪談作家キャンペーンの「ご当地怪談グッズ」て何だろうな。。。