観て来た。
間違えた。
最初は観る心算じゃなかったが、バクホン繋がり、京極/横溝ファン、漫画/アニメスキー、妖怪界隈、民俗学界隈等そりゃあもう幅広いガチ勢から面白いという評判が流れて来た。
そしてファンアートの漫画がすっごいほのぼのゆるゆるしている。
結構グッと来るというか・・・本編はヘヴィなんだろうか。
あと来場者特典の話を聞いた。
観るだけなら最悪円盤や配信、CSを待っても・・・と思ったが来場者特典も重要そうである。気になる。
出遅れたので上映枠がかなり減っていた、医者とお稽古の間の隙間に何とか行けそうな枠を発見。
5年振りに映画館行ったぞ。
予約可能になった日の早朝に直ぐ予約したが既に良さげな席にはちょいちょい予約が入っている、そして予約直後に来場者特典第二弾の配布が告知され、前日に確認したらほぼ埋まっていた。
映画館で観る実写版「ゴールデンカムイ」予告は良かったな、ACIDMANめっちゃ合う。良い。杉元に不死身感がちょっと足りない位で。
以下、ネタバレ有り。思い出す都度、うねうね書き足していくかも。
PG12という事で血ドバァがえぐかったらどうしようかと気になったが、案外そうでもなかった。
(よく考えたら「蘇りの血」「ソレダケ/that's it」「虐殺器官」とか普通に観てたわ)
エンドロールと其の後迄、客電点くまで全部観るよろし。
鬼太郎の取材に来た記者が踏み入れたのが哭倉村、今は廃れている。
昭和31年、龍賀家当主の爺が死に、弔いつつ龍賀家しか知らない薬の秘密やら何やら野心秘めつつ血液銀行に勤める水木が哭倉村にやって来た。
如何にもな三姉妹に美少女、一族郎党集まる中公開される遺言状、揉める一族、癖が強過ぎる長男、糸目の石田彰。
此れは最低3人は死ぬやつ!
案の定序盤からとっとと2人死ぬ(そして後からばんばん死ぬ)、怪しくて犯人と疑われて連れて来られたのが鬼太郎の父・・・所謂ゲゲ郎。
ゲゲ郎は妻を探しに来た。
行ってはいけない島と謎の妖怪、河童、東京そして水木に憧れる娘・沙代がばっしばしに立てるフラグ、謎の文書、外法・・・めっちゃそそられるやつ。
そして水木の過去。ゲゲ郎が語る幽霊族の過去と現在。
次次と繰り出される。
狂骨も次次と登場、狂骨ファンにはたまらないと思われる。
ゲゲ郎の格闘シーン等のアクションめちゃくちゃかっこいい。
大丈夫か・・・「お化けは死なない」って言うけども。*1
其れにしても彰・・・村長がええ感じに解りやすく悪く、雑魚である。
ああいうのはもっと善人ヅラして村の外から来た人達にも理解示しつつ何時”消す”か・・・って感じなんだと思っていた。
何ならラスボス?とも。
沙代は・・・やっぱりなぁと思う一方、綺麗なままで最期を迎えられて良かったとも少し。
一族の人間関係も爛れてんだと思ってた、其処はマイルドに表現するんやな、と。
(でもお子様にはハードかも知れない、だからPG12だったのか)
血はあんまりブシャーじゃなかった。
斧で水木が片っ端から惨殺していくんだと思ってたが、そういう映画ではない。
戦争があって、大義名分翳しつつも自分だけは助かろうとしたり騙して一切合切奪ったりする奴等の所為で死んだり全てを失ったりする人がある。
村に来た頃の水木は荒んでいる。荒むわあんなん。
ゲゲ郎と関わる中で変わっていったんだろうか。
一方で幽霊族のゲゲ郎の方が人間味があるような。
奥さんを愛してて、桜の根に絡め取られた奥さんをずっと探して、子供が生まれる事を喜んで。
我が子鬼太郎の未来を水木に託した。
そして世界の未来を鬼太郎に託した。
ゲゲ郎・・・お父さんの想いはちゃんと息子に伝わっている。届いている。
良かった。
・・・で終わってたんだけど、エンドロールと其の先観て、帰り道に配布特典見て感情がダバァ。
ほのぼのしたFAは、みんなの願いだったんだな。