社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

びっくり館の殺人

何かの企画に当たって、マツにどっかのオフィスの長机の席に案内され、お茶と女性週刊誌を出される夢を見た。
「推しにお茶を出される経験はあるか、俺はある」と思う一方、「もうファッション誌じゃなく週刊誌か・・・」とがっくりしつつ、其の儘夕方迄過ごさなければならないので読み始めると案外内容が真っ当なんでノートにメモしよう・・・とした所で目が覚めた。
何の暗示だ。びっくり。

びっくり館の殺人」(綾辻行人講談社文庫)読んだ。

ミステリーランド」シリーズの1冊という事だからか、主人公が少年、そして死者は一人。
でも「館」シリーズなのでトリックに容赦は無い。
正しく「『館』シリーズの正統な第八作」である。
少年少女向けなだけじゃない、「かつて子どもだったあなた」という大人向けなんで。
如何にもお子様向け、だとガチ少年少女も面白くないもんな。

多分あの人の犯行だろうな、とは思っていたが、そっちかーい!
覚えたての「ギャクタイ」連呼してるわ、と思ったら、確かに。
精神病むんだろうな・・・寧ろそういう血筋なんかなぁ、と思った。

阪神淡路大震災の事を真っ当にちゃんと作品に残してくれてはる、と思った。
モデルだけどフィクションとして別だとか、直接扱うけどなんか酷いとか、そんなんは時々あるけど。

其れにしても中村青司とは罪作りな男よ・・・。
「館」シリーズの締め括りには、中村青司自体にも驚天動地のトリックが仕込まれてるんだろうか。
締め括らないとは思うが。
ていうか締め括られたらイヤン。
もっと読ませてください。

どうでもいいニュース:
後は時計館、奇面館か。