社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

魔眼の匣の殺人

最近、ライブ行ったよエントリについては少し日を置いて上げるようにしている。
万が一の為に。

「魔眼の匣の殺人」(今村昌弘/創元推理文庫)読んだ。

「月刊アトランティス」に掲載された予言の記事、そしてM機関・・・班目機関の名が。
班目機関が人里離れた村に作った実験施設・・・”魔眼の匣”に住む予言者の老女・サキミ。
「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」という予言。
色々あって魔眼の匣に閉じ込められた9人の運命や如何に!?
しかも其の9人の中に予知能力を持った女子高生も居るぞ!?
・・・説明が雑。
クローズドサークル物である。人形も減るし。
感想も雑に言うと
である。
今作単独でも面白いし読むのに支障は無いが、前作「屍人荘の殺人」を手元に置いておくか軽く読み直しておくとより楽しめるかもしんない。
以下ネタバレするかも。





読み終わって「あぁ綺麗に収まった」と思った。
「屍人荘の殺人」もミステリーあるあるや今時エンタメやホラーを余すところなく詰め込んだ感じがしたが
sociologicls.hatenadiary.jp
今作は其れがものの見事に収束する。
(そして次作へ・・・)
女子高生十色の予知能力が”普通に在るもの”として扱われているのが良かった。
予知と見せかけた何かのトリックなんでしょ?と思ってたので。
ちゃんと事故は事故、殺人は殺人として存在している。
其処んとこがトンチキじゃないのが良かった。
そして予言・呪いに縛られて事件が起こり、予言・呪いに縛られて犯人がボロを出す。
或る意味痛快かもしれない。
ほんとに、事件が起きる背景があって、事件が起きて、ピンチもありつつ謎が解かれる、あとほんのちょっとのツッコミ、其の全てがきちんと”収まるべき所に収まる”ミステリー。
或る意味貴重だと思う。

ミステリー部分以外の、葉村と剣崎の関係性もなかなかにスリリングである。
お互いを思いやるが故にややこしくなる。