「狐花 葉不見冥府路行」(京極夏彦/角川ホラー文庫)読んだ。
文庫版の方である。
そして何故かホラー文庫から。ホラーっちゃホラーだけどさ・・・。
しかも赤いし。
「狐花」は既に単行本で読んでいる。
sociologicls.hatenadiary.jp
表紙は単行本の方が好きィ!
でも文庫版の表紙の方が江戸時代の庶民の読み物っぽい感じになるのかな。
改めて読み返してもやっぱり上月監物はクソだし虚しいしやっぱり酷いし。
そして「狐花」じゃない演目だったが歌舞伎観てから読むとまた違う感じがあった。
確か歌舞伎って立役・女形って分かれてるよなぁ、誰が演じるかでネタバレしない?と思ったのだった。
歌舞伎観に行った時に伯母とオカンに其の話をしたら「七之助さん、お兄さんの代役やってはった事あったから両方演じる人おるんちがうん?」と言われたのだが、正に其の七之助さんが萩之介/お葉を演じてたっていうね!
というか配役の時点で解るのか。。。
「葉も――見ずに落ちる我が」の下りは歌舞伎で観たい。
勘九郎さんの監物もさぞや見応えあるに違いない。
最後に特別対談として幸四郎さんと京極先生の対談が掲載されている。
此れ読んだら一層歌舞伎で観たくなった・・・。
幸四郎さんが歌舞伎について「何かを探しに来てください」「何か分からない、不思議な世界を覗いてみませんか」のが面白いなと思った。
分かりやすさと面白さはイコールではないですよね、と。
成程。
分からないからこそ「何だこれは?」「こういう事か?」と想像して足りないとこを埋めていくようにして楽しめる。