社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

タルト・タタンの夢

健康診断の日、バス待ちながらポケGOのレイドバトルしてる時、ちょっと離れたお隣さんを見たら、自分と同じ動きをしていた。
どーやら一緒にレイドバトルしてる人らしい。
其の人、前からレイドで遭遇する事が多く、他にも色々と印象に残っていてお名前をよく見掛けていた。
あのつよつよさんの正体、此の人だったのか・・・。
逆に言えば、自分だってつよつよさんに「あの着た切り雀の正体、此の人だったのか・・・」と思われてるのかもしれない。

「タルト・タタンの夢」(近藤史恵創元推理文庫)読んだ。

下町の片隅の小さなフレンチ・レストランで起こる、或いは過去にあった出来事の謎を解くミステリー。
ミステリーと言っても「如何にも謎でござい!」な話ばかりではない。
婚約者の作るご飯で体調を崩したり、奥さんが出て行っちゃたり、恋人が作ったひどい料理の理由だったり、さり気なく存在する”歪み”をすうっと直すような謎解きもある。
シェフの三舟さんからは全てがお見通し、なような。
そして登場するのがフランスの家庭料理やヴァン・ショーというホットワインで、物語の最後にすごくほっとする。
というか、此の短篇集自体がそういうあったかさ、ほっとする感じを読者に提供してくれてる感じがする。

次作の「ヴァン・ショーをあなたに」も読んでみたい。

どうでもいいニュース:
料理の描写が過剰に煽らず程よい感じだったんで、健康診断の待ち時間に読んでも大丈夫だった・・・けどやっぱりお腹空いたなぁ。
読み返していたらタルト・タタン食べたくなった。