社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

日本鬼文学名作選

色々言うのは勝手なのかもしれないが、真っ当な医療関係者を悪しく言うのは止してくれないかな・・・。
ほんで、そういう芸人が関西ローカルの情報番組のコメンテーターやってる絶望感よ。
TVを時計代わりにしてるもんで観なくてもつけざるを得ないのだ。

「日本鬼文学名作選」(東雅夫・編/創元推理文庫)読んだ。

鬼と言えば桃太郎、なのか。
筒井さんが身も蓋もないのは通常営業だが、芥川龍之介まで(笑)。
みんなが読んで笑えるのは、加門さん・霜島さんが大嫌いなノーマルな桃太郎が普及してるからだろう。
後は酒呑童子安倍晴明

其の加門さん・霜島さんの対談が面白かった。
今、TOSHI-LOWさんが“歌の鬼ぃさん”なのも、対談で触れられている「鬼と音楽の深い関わり」を読むと解るわーってなる。
組織に取り込まれず、各地を旅しながら歌ってはる人。
ライブはワシらにとってはハレの場だし、ああいうのを快く思わない人達には闇、モノノケだろうし。
お二人の作品も収録されている、霜島さんの「鬼の実」の救われる為とはいえ自分を食え、挙句「煮て良し焼いてよし、天ぷらにしても肉を酢でしめてもうまいぞ」も此れまた身も蓋もないなー。

大江山異聞 鬼童子菊地秀行
えろくない菊池さん。
此れ、フルで読みたい。
物語自体面白いんだけど、さらっと「未来(へいせい)」とあるのも面白い。
・視鬼/高橋克彦
鬼が視える、安倍晴明の話。
ミステリー的でもある。
・平家剣巻 上下(現代語訳)/加門七海
鬼、そして刀を巡る物語。
平家物語の中の物語なので二振りの剣が生まれ、源氏に継がれ、からの平家断絶、更に日本の始まりにも触れる。
壮大である。
”名付け”の大切さ。

違うタイプの鬼が出てくる文学無いのかなぁ、個人的にこないだ能で観てアツい「安達ヶ原」は?と思ったら、去年ちくま文庫から出た方に収録されているようだ。
そちらも気になる。