社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

影踏亭の怪談

業務が忙しくなって手を動かしてると脳が刺激されるらしくて色々考え事が捗る。
そして一段落してぼーっとしながらさっき閃いたのメモしよう・・・としたらどっかに行ってる(泣)

「影踏亭の怪談」(大島清昭/創元推理文庫)読んだ。

初っ端から怪談作家が密室で両瞼を髪の毛で縫い合わされてんだが。
其の弟がそんな目に遭わせた霊の正体を暴く為に調査を始めたら密室殺人に遭遇・・・というのが表題作。
他の作品も怪談スポットのトンネルやドロドロ坂なる物騒そうなとこで事件が起こったり、冷凍メロンが落ちて来る”伝染る怪談”だったり。
誰かから見た出来事と呻木叫子の書く原稿が交互に登場する。
見事である、そしてひどい(褒)。
蓮丈那智シリーズ並みに酷い目に遭ってるような・・・。
わりかしちゃんとミステリーである、其れがめっちゃ見事。
締め方等の要所要所がホラー。
あんまりおどろおどろしくは無い。
怪異・ホラーと見せかけてトリックがありますよー(なーんだーガッカリ)、ではなく怪異は怪異でちゃんと起こってて事件は事件でちゃんとトリックと犯人が明かされる。

ただ、此の4作を繋がなくっても良かったんでは、と思った。
繋がり方も見事なんだけど、最後のアレはオチを砲丸投げみたくぶん投げたような感じがする。
誰が書いたんだろう、自分でアレを書いたんだとしてもちょっと落ち着かない。
もうちょっと此のシリーズで読みたかったし。
最初はシリーズにする心算じゃ無かったんだろうか。
って、第2作出てるけど・・・ケツが決まってて、続きは其処に至るまでの出来事を描く感じなんだろうか。
いやいや分からんぞ。
作者は幽霊・妖怪の本職(研究者)との事なので、シリーズ化しなかったとしても、そういう系のミステリーまた書いて欲しいな。
読みたい。

其れはさておき、高田雄一
高田メタルじゃん!・・・って多分偶然だと思う。

どうでもいいニュース:
若田家の「晩御飯、一緒に食べていったら」がめっちゃ福島やなー。