社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

神戸怪談

あったかくなるのは良いとしても、朝晩は季節通りで冷え込むだろうから悩ましい。

「神戸怪談」(田中俊行/竹書房怪談文庫)読んだ。

龍は南京町だろうか、なんだか有難い感じがする。
以前、「大阪怪談 人斬り」読んだ時に兵庫怪談出ないかなーって書いてたら、
sociologicls.hatenadiary.jp
御覧になった田辺さんから「次に『関西怪談』が出る時には」とリプライ頂いたんで期待してたら、別方向から神戸怪談が出た。
正直、呪物展の人やろ?って警戒していた、すみません。
デリケートな話は丁重に扱われていてほっとした。

怪談を通して、他地方の方からの神戸の見え方が分かる、「ふむふむ」と思いながら読んだ。
さんセンタープラザ」という言い方は初めて聞いた、というか普段言わないし周りで言ってる人も聞かない。
あと朝霧の飛び込みもあんまり知らんかった。そうなん?
個人的には明石〜須磨より兵庫・元町じゃないだろうか、事故のニュースをよく見聞きするような。
前に別の本の感想でも触れたが、舞子墓園も自分は聞いた事なかった、あそこは怪談スポットというよりも、ランニングで走らされる場所である。
まぁ墓地だから”何か”あっても可笑しくは無い。
他の地方の怪談でも、他所んちの人間は「へぇそんな怪異が」と思って読んでいるが出身・在住の人からは「へーそんな風に思われてるんだ」「そっちよりこっちの方がヤバいって聞いたで、具体的な話は知らんけど」というのがあるのかもしれない。
東北の話として見聞きしてそうな話を神戸・明石の話として読む機会が巡ってくるとは思わなかった。

挙がって来る場所、内容自体は具体的に知ってる訳ではないが「あぁ、なんかありそうなん、分かります」という場所が結構あるな。
新神戸のホテルの話のとこ、怪異抜きにしても割とがらーんとしてるんで、まぁそういう事もありそうだな・・・と。
牛女の看板は関西らしいユーモア交えて設置してはるねんな、確か利用者のマナーが悪くてトイレ撤去しはったとこでは。
お寺の方も大変である。

其の他、気になった話等。
迷い家
神鉄の方かな。
長田だと妙に生生しく感じるのは何故だろう。
・恋愛弁天
氷室神社に縁結びの御利益があるのは知っていた、というか時々関西ローカル番組で紹介されている。
其処まで強力だとは知らなかった。
紹介されている方の話は「もう其処まで追い掛けなさんな」って事ではないのだろうか、とちょっと思った。
・祟りの木
祟りというよりも、強い”願い”を傷つけちゃあいかん、という話ではないんだろうか、と思った。
予言の自己成就的に「祟りだ、怖い怖い」という人々の気持ちで変わってしまったか、抑もそう思ってるのは人間の側だけで木はただ願い事を叶える為にずーっと土地を守りながら佇んではるだけ、とか。
現地知らないから何とも言えないけれど。

そういえば仮名が統一されてないとこ、あらへん?
態とかな。

どうでもいいニュース:
美人、可愛い一般人って有村架純似って形容されがち?