社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

あつあつを召し上がれ

お素麺は2束だと少し多いので1束で物足りないけど我慢する派である。
(2束で食べ切れない分は晩ご飯のお味噌汁に入れたらいいんだろうけどめんどくさい)
お盆休みにその話したら少なくて驚かれた。
何でそんなにお素麺食べても太らないんですか、皆さん。

「あつあつを召し上がれ」(小川糸/新潮文庫)読んだ。

食を巡る短編集。
「あつあつを〜」で、いきなりかき氷の話かよッ!
・・・だけど2作目以降は町中華、松茸づくしの旅館の食事、お味噌汁、ハートコロリット(コロッケ?)、ポトフにマカロン、きりたんぽ(だまこもち)。
カロン以外は「あつあつを召し上がれ」で間違いない。
「親父のぶたばら飯」「さよなら松茸」はほんッとに美味しそうである。実在するなら食べたいねェ。
噫泣ける系ほっこり小説求めてる人が好きそうな話であることよ・・・な話もあるけど、ちょっと謎めいていたり幻想的だったりする(文字通り其の儘なのか暗喩なのかどちらでも受け取れる)話もあって幅広い。
「いとしのハートコロリット」はそっちかー!と。
認知症の話多いような。
何れも”美味しいものがある幸せ(悲しみと隣り合わせ)”が描かれている。
美味しいものと誰かの物語、仮令独りきりなのだとしても、食卓を囲む時は独りではないのだな。

どうでもいいニュース:
よく考えたら「孤独のグルメ」だって独りだけど独りじゃないわな、お店の方が居てはる。