社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

医療のトリセツ 36人の専門家が本気で考えたやさしい医療のカタチ

結局お盆休みは実家関係以外の外出は殆どしなかった。
博物館行こうぜ!は台風で延期した。
家でもぼんやり。
漫画の一気読み位はする心算だったんだけどな。

「医療のトリセツ 36人の専門家が本気で考えたやさしい医療のカタチ」(SNS医療のカタチ編・著/ネコノス)読んだ。

此のお盆休みに読んだ数少ない本の1冊である。
医療デマ、アトピー性皮膚炎、がん治療、薬剤師のお仕事、コロナ・・・医療に関する幅広いテーマの文章がちょこちょこっと集められている。
様様な話題があるけど、特に驚くような話はあまり無く、おさらいをするような気持ちで読んだ。
そう思えたのはヤンデル先生もとい市原先生や色んな医療関係者、友人や友人の友人のような真っ当な人がSNSできちんと情報を出したりRTしたりしてくれる方、トンデモ情報を否定してくれる方に既に触れていたからだと思う。

もしもっと深く知りたかったら、各先生のSNSを通じて掘っていけばよいのだろう。
”トリセツ”というか”入り口”である。
浅生鴨さんの文章の中で「医療は非日常な体験なのだ」とある、確かにそうだ。
定期的に通う場合は日常の一部化してるけど、初めて行く病院や滅多に行かない病院はドキドキするし、ほんのちょっとワクワクもする。
けど、其の”非日常な体験”を日常にちょいと引き寄せてくれるのが「医療のトリセツ」なんだろうな。

そういう意味で、学会についての話は、”超・非日常”なような気がして、こんな取り組みしてますよーって説明してくださるのが有難いし、面白い。
あと忽那先生、後藤先生が此度の新コロについて其の時点時点で「正しい」とされる情報を伝える事について振り返りをされているのが良かった。
危機感を煽りたいメディアへのストレス、反対派の誹謗中傷・・・大変である。
忽那先生の情報が有難くて途中からフォローしてたが、リプ欄引用RTコメント怖くて見られなかった。見なくていい。
あれ滅茶苦茶キツかったと思う、其れでも最新の情報を伝えて続けてくださったのが本当に有難い。
市原先生等、色んな真っ当なお医者さんのアカウントも同じく有難い。
御本人の情報発信もだし、他の方の発信や「こんな論文がありますよ」という読み解きも。
信頼置ける方のRTなら内容も信頼出来ると思う。
新コロも其れ以外も、医療関係者の方々って、常にデマやトンチキと闘ってはったんやな。
其の闘いの中で「どうやったら正しい情報を安心感を伝えられるか」を試行錯誤した結果が「医療のトリセツ」だったのか。

で、情報を受け取る側の自分はどうなんだろう。
なるたけ”真っ当な”情報を得ようとしている、でも「怖いわー」って安心出来る情報を選ってやしなかったか。
不安を煽る情報もトンチキ情報も要らない、だけど「取捨選択をする」軸はブレてなかったか。
ちょっと考え込んでしまった。
「医療のトリセツ」で色々話してはる方々からの情報だったら、大丈夫か。

あとDr.おかめ先生の腎臓の話が為になった。
普段あんまり腎臓について意識してなかった、めっちゃお茶飲んだ時に「負担掛けちゃったかな・・・」とはちょっと思うけど。
生活習慣の影響を受けやすいそうで、腎臓を検査すると此れからの生活がざっくりイメージされちゃうとか。
中国茶の飲みっぷりや薬飲まないと眠れない事とか、まるっとお見通しなんだろうなぁ。
高血圧対策しながら、腎臓労わらないとなーと思った。