社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

怪談和尚の京都怪奇譚 妖幻の間篇

目眩はびんづる様のお陰で落ち着いてきたけど、まだ首を動かすとくらあっと来る。
今年の自分もゆべしスが聴ける/観られる体調ではなかった。。。
ピアノ有りは観るべきなんだが。

「怪談和尚の京都怪奇譚 妖幻の間篇」(三木大雲/文春文庫)読んだ。

今回は敢えて章毎のタイトルは付けてはらへんようだ。
「怪談説法」色が強くなっている。其れで良いと思う。
怖さ重視なら幾らでもあるからさ・・・。
仏像を盗まれて思い知る「いつでもお堂にいらっしゃって拝む事が出来る」当たり前の有難み、諸行無常
「ごめんなさい」を言えないまま訪れる永遠の別れ。
考えさせられる。
以前、怒髪天を観に東京行った時に怒セッション繋がりの方々と晩御飯一緒に食べて頂いたんだが、其の帰りに「もしかしたら直接会うのは此れが最後になるのかも」と仰る方があった。
其れ以来、「もう一度会える、もう一度訪れる事が出来るだろうか」と考える事が増えた。
解っていても難しい、喧嘩別れじゃなくても、何気なく会って会話したのが最後になってしまうかもしれない。
会わなくても、SNS上で何気なく話をしてリプ貰って、其れでお終いになるかもしれない。
どんなに今を大切に生きても、生ききれない、どんなに頑張っても矢ッ張り後悔は残る。
「ごめんなさい」が言えないまま・・・は何度も繰り返してしまう。
改めて考える機会になった、でもしんどいな、辛いな。

其の他、印象に残った話等。
・田舎の無人
たった一度の事でも、何度も何度もお礼してくれはる、返してくれはるんやなぁ。
すごい。
・交差点
死んでもルール守らないで無茶する奴は居るんか・・・そんなんやからずっと繰り返す羽目になるんじゃないかねぇ。
そういう死に方は厭やなぁ。
・賽銭泥棒
人間は欲張りだから叶えて欲しい願い事があればある程、叶えて欲しい度が高い程お賽銭奮発しちゃうんでしょうけども。
最近じゃあ変な意味持たせたりする人もあるんですけども。
そういうもんじゃないのよなぁ、と思っている。
「恩恵を頂いている事に対するお礼」という考え方もあるのだな。