最近は歳を取った大人になったからか、涙腺が若干弱くなってきた。
ティアキンの各賢者のエピ、マスターソード取り戻す下りやエンディング、鬼滅の刀鍛冶の里編の最終回とか観ていてうるる・・・っと。
「世界でいちばん透きとおった物語」(杉井光/新潮文庫nex)読んだ。
急死した作家は妻子がありながら色んな女性と付き合っていた、其の内の一人が主人公の母。本妻の子が「『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていた」ので其の原稿を探してくれ、という話。
形見分けしながら原稿を探してるうちに作家の人間性みたいなもんが見えてくる、其の一方で色々不穏な動きも。
予測不能を連呼されてもなぁ・・・割とすぐ解った。
流石にそんなにあっさり解る訳ないだろ、って別の真相を考えながら読んでた位で。
実は此の本を買ったのは”仕掛け”を見る為だった。
「紙の本じゃないと」「電子書籍では不可能」って時点でだいたいアタリは付いた。
読まずに店先で確認だけするのは流石にハシタナイ。
ああいうのは「普通のシンプルで美しい(何なら泣ける)ストーリーですよ」ってツラだけしてるから”仕掛け”が効くんじゃないだろうか。
物語はまぁまぁ面白いのに、宣伝や帯の惹句でネタバレしてどうすんの。
あと京極夏彦で妙にリアリティ持たせてあるなぁとは思った。
道理で。