社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ひとんち

好きだったアーティストをこんなにも嫌いになれるもんなんだな。
そして、其の事自体がすごくしんどいもんなんだな・・・。

「ひとんち 澤村伊智短編集」(澤村伊智/光文社文庫)読んだ。

乗ると決めつつ「やっぱヤダ」と周りが引くほど腰が引ける、でも乗ってしまえば「イヤァァァァ」って全力で楽しむ。
そんなジェットコースターみたいな短編集である。
冒頭の「ひとんち」がすっごく厭でさあ、やだやだしんどいってなりながら読み始めたのに、気が付いたら「ありふれた映像」まで一気読みしていた。
その”厭感”が京極夏彦「厭な小説」レベルの厭さで。グリンピースは盛られないけど。

気になるやつ。
・夢の行き先
此の訳の分からなさがホラーやん。
読んでる側も「・・・ぶつかるううう」って何が起こるか期待してしまうのもついでにホラーだ。
宮尾は別人みたいになるか逆にイキるようになるかと思った。
・闇の花園
何だこの厨二病
と思ったらガチかよ。
・ありふれた映像
デジタルサイネージの動画、めっちゃまじまじ観ちゃいそう。
しかしそんな事して一体どうしたんだろう。
話題になりたいのか、何か”仕掛け”ているのか。
・宮本くんの手
そうするよねー。
しかし思い切ったやり方するなぁ。
「ムカつくから」とかって逆方向に使おうとしない分、人が良いのかもしんない。
・死神
あーアレね植物がアレするやつね、と思ったら違った。
姿すらわけわからんのが怖い。
結局どう転んでも、あかんのか。

「シュマシラ」に「ししりは」が登場してて、其のうち比嘉姉妹シリーズに「けるひんのホニャララ」とか登場したりするんだろうかと一瞬考える。
他のも何となくググってみたら訳わからん検索結果出てきて「流石澤村さんや・・・」ってなった。