「この気持ちもいつか忘れる(文庫版)」(住野よる/新潮文庫)読んだ。
小説×音楽で一世を風靡したのはYOASOBIだが、「この気持ちもいつか忘れる」の連載が始まったのは2018年で其れよりちょっと早かった。住野よるをもってしてもあんまり話題にならなかったんだろうか。
(そして此れから小説×音楽つうコラボやる人達あるらしいよ。。。)
住野氏といえばブルボンのCMでマカロニえんぴつともコラボしてはりましたな。
そちらは当時ワイドショーのエンタメニュースで観た。
そして単行本リリース時は”新しいTHE BACK HORN、そして夢が叶うファンって素敵!”銀河遊牧民*1稲子vs”美味しくないものは読みたくない”活字中毒稲子で殴り合いしていたが
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生憎、毎年5~7月は絶不調につき、現在は銀河遊牧民稲子が音楽を聴けなくなり活字中毒稲子が読み止しを大量に拵える始末である。
そんな状態で読んで大丈夫か。
解説読んでから改めて読み始めて漸く「ああ、バクホンぽい」と思えた。
内容じゃなく文章、言葉遣いが。
そういえば此処迄長い栄純の文章読むの久しぶりなような気がする。
そして、連載、単行本、文庫本と経てきてやっと面白いと思えた。
其れでも冗長な感じはする、若干無理してるというか。
1つ1つのシーンが良くても、繋がって1つの物語になる時に冗長になるような気がした。
あと、2人の世界や言葉の違いが上手く展開してたらなぁ。。。
アンコールが「誰も望まない」から「拍手のない」に変わりましたな。
最後のライブハウスはLOFTだろうか。
「命が混じるほど近くにいてほしい」(p.292)とか“ぽい”。
逆に此のフレーズが楽曲側に作用しても良かったのでは、と思う。
一方でTHE BACK HORNの“足掻く”感じが小説にはあまり・・・。
単行本読んだ時にウムウ、だったのは其処なのかも。
逆に、あんまり無いから、万人がとっつき易いという考え方もあるか。
カヤちょっと狡い。
結局自分ばっかりじゃん。
チカが二人を繋いだとも言える、「孤独を繋いで」*2ってか。
単行本の時の感想にも書いたけど、チカと呼ばれた存在、カヤの前には女の子として現れたけど、他の人の所には違う姿で現れたのかも。斎藤には音楽で。
もしかしたら人ではない存在とも遣り取りしてたのかも。
やっぱ「ハーモニー」的なetml欲しい。
ちゃんと「輪郭」の世武さん部分が聴こえていて欲しい。
あとカヤ側も歌があれば・・・ご想像にお任せします、なのか其処は。
因みに普段行く本屋では2つ平積みの山が出来ていた。
すごい。
新刊案内だと加藤シゲアキと並んでトップだ。
新聞広告も。1面の下。
「新潮文庫の100冊」のカテゴリは「ヤバい本」らしい。
「恋する本」じゃないんだなぁ、或る意味「ヤバい本」ではある。
「恋する本」には住野氏の別作品が入っている。
そういえば住野ファン的にTHE BACK HORNの楽曲はどうだったんだろう、今でもまだ凄く気になっている。
あんまりライブ行かないよ、てな人にアンコール以降の熱が伝わるだろうか、とも。
「この気持ちも〜」読んで、THE BACK HORNでも他の住野氏の好きなバンドでも、ライブ行ってみようかなって気持ちが動いてたら、いいなぁ。
どうでもいいニュース:
「チューニングを終えて」は「チューニングを直し終えて」なんじゃないだろうか、チューニングした状態でステージに出るし。
細かく調べ上げると噂の新潮の校閲さんも其処は指摘しなかったのだろうか。
*1:THE BACK HORNファンクラブ及びその会員のこと
*2:2017年発売のTHE BACK HORNの26枚目シングル。カップリング含めて全部いい曲。