しっかり咳が出てる時位はマスクしような・・・。
新コロ前でもマスクしろや!したくなかったら家で寝てろ!てなもんだ。
「怪を訊く日々 怪談随筆集」(福澤徹三/ちくま文庫)読んだ。
角川じゃないんだと思ったら、メディアファクトリーから出た後、一旦幻冬舎文庫から出てたんや。今回は好きな本が厭な出版社から出て其れを買わざるを得ない、という不本意な思いをしなくてよかった。
ざまあ御覧じろ。
私怨はさておき。
たまーに「幽」読んでたんで「怪を訊く日々」の一部は読んでたと思う。
(「怪と幽」もあったかな・・・?)
「随筆集」だからか、各章の頭にエッセイ的な文章があり、最後に著者御自身或いはご家族にまつわる話で締められる。
文章に漂う静静とした空気。
昨今の実話怪談にはあんまり無さそう(全く無い訳ではないとは思うが)。
淡淡としてるのが怖い、というより背筋がすぅっと冷える。
怪談・・・怖い/不思議な体験というのは主観的であって個人的な話、其れを”訊く人”が書いたり語ったりして赤の他人が読んだり聞いたりする。
構造上”消費”され易いのかもしれない。
だが「怪を訊く日々」に収められた話達は決して消費されようとしない。
静静、淡淡とした文章によって属人化から外れたと言えるのではないだろうか。
気になった話等。
・銀杏の樹
伐ってはいけない、そういう話が持ち上がった時点で障りのある銀杏の話。
そんなんで、よう切れたな・・・しかもまな板って。
・ほんとうの娘
入れ替わったのか、伝えにきてくれたのだろうか、戻ろうとした事でこうなったのか。。。
冒頭で怪談の真偽について触れられているが、真偽とは別の感情論として、此の話は創作であって欲しかった。
お父さんが可哀想すぎる。
・孤島の宿
怖すぎる。
或る意味此の本で一番怖い。
意図が解らない、人間が怖い話も数多あれど、其の中でもトップクラスなんでは。。。
あと、夢と現がごっちゃになるの怖い。
どうでもいいニュース:
「子は親を救うために『心の病』になる」って言われてもなぁ(巻末の自社広告見ながら)