社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

生きるヒント-自分の人生を愛するための12章-

カフェーで茶しばいてる時、咳き込む声が聞こえて「そういやあもう飲み終わったし」とマスクしたんだけど、もしかしたら咳き込んでた人が見て「新コロ疑われた、厭味だ」って思ってはったりしてな・・・と思った。
仕事がっつり休みたくないしライブ・お稽古行かれへんの厭やし新コロでもインフルでも後に残るやつ勘弁願いたいので用心して外出する時もマスクしてるけど、する/しないの選択ではなくタイミングが難しくなるな・・・。

「生きるヒント-自分の人生を愛するための12章-」(五木寛之/角川文庫)読んだ。

再読。
学生時代バイト先で買ったと思われるが、発売年月日からするともしかしたら高校の時かもしんない。
ははぁん、大人ぶりたかったね?
ガキンチョが読んでも大変解りやすく、説教臭くなく優しいエッセイである。
「生きるヒント」(小林秀雄「考えるヒント」のインスパイアかしらん)、とあるけれどヒントというよりはTipsみたいな”軽さ”がある。
因みにTipsとはインターネッツの辞書によると
・「助言、ヒント、秘訣、方法・コツ」あるいは「こっそりと情報を与える」
・トラブル解決するための方法や効率的に作業するための便利なテクニックを示す
とあるらしく、ヒントにもうちょっとマメ知識とかが加わる感じなのかな。
章ごとに「歓ぶ」「惑う」みたいなテーマはあるけど、積極的に喜ぼう、自分を喜ばせよう、或いは惑いやそういうのを気にする心の動きを認めて楽しんで其の中に喜び・生きがいを見つけよう、見たり触れたりする体験から得る直感を大事にしよう・・・みたいな話になってくる。
”自分”なんだな、自分がどうあるのか気づいて見つめて知って、揺れる部分も含めて自分の生存・存在を認めよう、肯定しよう。
強制されない、主体である自分。
ネガティブさに自信のある自分には難しそう、でもちょっと生きやすくなりそうだ。

あと「歌う」で「歌は歌うものであり、聞くもの」とし、聞き惚れることの大事さについても語られている。
なんでもかんでも歌えばよい、というものでもないのだ。
まぁ歌は聞かれる事で存在出来る、のかもしれない。
(少なくとも歌う人は自分の歌を聞くんだし)
そういう歌の有難みみたいなものを、改めて此の時代に考えてみるのもよいのかもしれないな。