社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

シリーズ百字劇場 納戸のスナイパー

通勤途中、リュックにイーブイ付けてる人を時々見かける。
こないだ久しぶりに見たらリュックのイーブイが進化していた。

「シリーズ百字劇場 納戸のスナイパー」(北野勇作/ネコノス文庫)読んだ。

北野さんがハヤカワか何処かから出そうとしてはったんは知ってたが、浅生鴨さんとこの、ネコノス文庫っていうのが”らしく”て良いなと思う。

「100文字SF」も読んでいるが
sociologicls.hatenadiary.jp
こちらの方がほのぼのしていて好きだ。
北野さんの作品のユーモラスなようでちょっと怖い、重たいとこも好きだが、今の気分だと此の位ほのぼのしてる方が有難い。
解説がほぼ狸な所に現れているように、だいたい狸SF。
たぬたぬが居るなら狐も居るしラッパも居る。
ラッパとお風呂に入る話が好きだ。

p.18の「こんなに温かいのは生きているからこそだろうし、生きているとは愚痴を言うことだ。」という言葉が良いな。
p.182のぶんぶく茶釜の綱渡りも面白い。
明確に嘘か誠か、虚か実か・・・なんて判らない、だから余計綱が頼りないんだろう。
あと、p.188の世界を切り替えるスイッチがSF、というのも。
百字劇場はこまめにスイッチ切り替えても良いし、一気にズザーッと読んで切り替えても良いから面白い。

納戸のスナイパーは未だ居るのだろうか、此れからもずっと居るのだろうか。
本を開く度に納戸に居る気がする。