社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

100文字SF

先日、歯科検診に行って来た。
冷や冷やしつつ、エアーの風が痛くて「知覚過敏気味!?」と焦りつつも、特に悪化はしていなかったようだ。
予約が取れないお医者さんなんで、次の次、秋頃の予約も取る。
ライブかよ!ライブだって今はそんなに先のチケット予約しないよ!
って毎回ツッコミ入れてるよ!

「100文字SF」(北野勇作ハヤカワ文庫JA)読んだ。

「どろんころんど」「ヒトデの星」を共有書庫*1に頼る代わりにこちらを買った。
書影見て解る通り、表紙も100文字SFの作品となっている。
帯文もあらすじも巻末の他作品紹介(草上仁の「5分間SF」に「7分間SF」!)も、全部100字SFの形式で書かれている。
詩集というか、句集・歌集みたい。レイアウトの所為かな。
表紙の100文字みたいな形で、本文もレイアウトされているのだ。
描かれる物語は、他作品の北野ワールドに続いてそうだったり、北野さんの日常に続いてそうだったり。
組み合わせてもう少し大きな小説に出来るのかもだが、決してそうはならない。
対にはしても続き物にしないのが潔い。
「ポストコロナのSF」読んだ時、「不要不急の断片」について「現実が酷過ぎて笑えない。下手な怪談より怖い、冷える。」て書いたけど、抑も北野さんの作風自体がそうだったのだと気づいた。
ふんわり幻想的だったりくすっと笑えたりするけど、読み終わって少し怖くなるのが屡屡。
ふんわりくすっと系は、とり・みきTV Bros.のTV欄扉の漫画思い出した。
台詞が無くて絵だけ9コマ、読んだらどんな物語か解るけど読者に委ねられている。
みずしな孝之の「妄想トリビュート」のほぼ台詞のないやつっぽくもある、「銀河」とかの。

タイトル無いと「これ面白かってん」と説明しにくいね。
でもタイトル付いてないから自由なのかもしれない。
”P999”みたいな表記で呼べばよいのかな。
P110は落語の「動物園」思い出した。
他にもなんとなく落語ぽいのがちらほら。
「100文字SF」から出来た「100文字落語」もあるらしい。気になる。
P127は稲垣足穂っぽい。
もしかしたら100文字SFって、飛さんの「星窓」に出てくる星窓みたいなやつなのかもしんない。
星空を額縁に収めた、でも愛でる側がどうなるのか分からない。

現在、日々書かれる「100文字SF」の他に「100文字ねこ」も纏められている。
書籍化したらいいなぁ。
今は小中学校で朝の読書とかするんだっけ、そういうとこにぴったりだ。
授業で朗読したり、お手本にして100文字小説(SFに限らず)書いてみたりして。

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*1:図書館