こないだ「カメリ」読んで、他にもっと読めないかしらん探してみよう・・・と呟いたら
ありがとうございます。「ヒトデの星」はヒトデナシの話です。レプリカメが出てくるのは「どろんどころんど」と「かめくん」ですね。シリーズじゃないけど。 https://t.co/4FIkIrr2td
— 北野勇作 『100文字SF』発売中! (@yuusakukitano) 2022年1月24日
直直にお返事を頂いてしまった。
ありがとうございます。
「かめくん」は既に読んでいる。
「どろんころんど」「ヒトデの星」を読まねばならぬ!わくわくするぜ!
という勢いムッハァ~で、「どろんころんど」(北野勇作/福音館書店)読んだ。
ワンダーランド社が製作した少女型自律式人工知能・・・セルロイドのアリスと二足歩行型子守りロボットの万年1号が、泥人形のようなヒトデナシと旅をする物語。ヒトデナシは旅じゃなく帰社するんですけども。
アリスは新製品展示発表会で製品紹介をする任務があり、万年1号は”守る”任務がある。つよつよ。
しかし発表会も何も、発表する相手である人間が居ない。
シリーズという訳ではないそうだが、万年一号はかめくん、カメリの大先輩みたいな感じだろうか。
ヒトデナシがカフェで泥団子や泥カヌレ食べてたのも、”そういう”出自だからなんだろうか。
「紙ならではの仕掛けがある綺麗な本」との事、なので本の仕掛けが面白い。
表紙もアリス&万年1号が可愛い!んだけど其れだけじゃない。
(読み終わって「ああそういう事か」と気づいた)
此れまたキュートな挿絵が絶妙な位置に入っていたりなんかして、紙の本を読む楽しさが満載である。
くるんとしたり。
此の世界の謎が明らかになった時「ええっ」ってなった。
ヒトデナシが泥人形に見えるのも、ヒトのかわりをしてヒトが帰ってくるよう前と同じ世界を作ろうとしているのも、そういう事だったのか。
焼き切った筈の涙腺がしっとりするのは、何故なんだい。
「どろんころんど」を面白いと思った小中学生が、いつか「かめくん」「カメリ」に辿り着きますように。
どうでもいいニュース:
「ど」が不思議なフォントだった。