社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

捨てなくても大丈夫

GW、断捨離は無理でもせめて何か片付け的な事を・・・って無理だった。
敢えてぼんやりする事で心のデフラグに、と考える事にする。

「捨てなくても大丈夫」(TJ MOOK/宝島社)読んだ。

断捨離だミニマリストだ喧しい世の中、「捨てなくても大丈夫」とはとても心強い。
・・・けど、京極夏彦って、其れは実例として極端ではないか。
大体、「頂いた本がするっと棚に収まった」が怪異なんだぞ!
確か「新耳袋」10巻を受け取って何気なく棚に仕舞ったら其の儘収まったんだったか。
本来なら収蔵されてる本を動かして並び替えなきゃ入らない棚に!っていう。
其れでなくとも普通に京極先生の棚は観たいぞ。
京極先生の棚だけで1冊作って下さい宝島社さん、付録に京極デザインのステッカー付けて。

閑話休題

「モノは記憶を呼び覚ます装置」 by 五木寛之
京極先生も「持ち物というのは持ち主の外部記憶みたいなもの」と仰ってるし。
五木寛之くらいの人になると、モノの買い方・持ち方自体がパネェ。
そして此の本を読む理由である所の京極先生パネェ。
此処までしっかり詰まってたら、そうそう崩れてはきませんな。
「二度と読み返さないという保証はない」って・・・染みる。
「面白くない本なんていうものは存在しない、その本を面白がる感性が欠けているだけ」、という精神で読みたいものである。
そんな京極先生が「積んじゃだめです」と仰るのは「本は積むと危ないですよ」という事。確かに。
其の次のページで田原総一朗が雪崩起こしそうな積み方してるんわろた。
そんな感じで、他の方は何処となくちょっと危なっかしい。
レンジフードの上の土瓶とか、地震大丈夫かな?というか油汚れしないんだろうか。
其れも味のうちなのか。
京極先生以外に、もうお一人所蔵の写真見て安心感のある方がいらっしゃって、プロフィール見たら桑沢デザイン研究所御出身だった。
桑沢デザイン研究所に入れる人は収納の達人なんだろうか。

後半は収納というより、終活を意識した話になってくる。
好きなモノが身の周りにあると脳が働きやすくなるんだそうだ。自己肯定感も上がる。
とはいえ切なくなるね・・・自分で或る程度整理しとかないといけない身としては。